農家こうめのワイン-サッソアローロ


サッソアローロ 97年
イタリア > トスカーナ
ブドウ品種:サンジョベーゼ(ブルネッロ)
価格   :購入時3~4000円


 むかし中田英寿がイタリアにいた頃、彼の個人ウェブページで「ビオンディ・サンティのブルネッロ・ディ・モンタルチーノが美味しいからみんなも飲んでみて」と言うコメントが紹介されたことがありました。
 中田ファンでかつイタリアワインファンでもある私はすぐにそのビオンディサンティのブルネッロ・ディ・モンタルチーノを探しましたが、うっかり忘れていたのは中田と私の経済力の差で、世界一流のサッカー選手が何気なく進めたそのワインは2万円はくだらないのでした。ま、買って飲みましたけど。


 でこのワインです。ビオンディ・サンティの血を引きながらも廉価なワインですが、決して単なる安物ではありません。
 ワインにはよくありますが、素晴らしい生産者が作る安価なワインはくだらない生産者が作る高価なワインを遥かにしのぎ、極めて高いコストパフォーマンスを発揮します。一流の生産者のフラッグシップワインは重く、かつ熟成型になりがちで、少なくとも飲みなれない人にとってはむしろ廉価版のほうがはっきりお勧めできることがあるほどです。


 このサッソアローロは去年、茨城の某ショップで見つけたものですが、即買いしました。97年と言う熟成を期待させる年代のワインでありながら4000円以下で、見逃す手はありません。
 で、先日あけましたが期待を裏切らないどころかそれ以上。コルクを抜いた瞬間部屋中に広がるほど強く華やかな香りではまさにイタリアワインの魅力。で、しっかり飲み頃を迎えていて甘みを感じるほどに濃密だけど下品でもなく、複雑。しかし小難しい味でもなく、さほどワインを飲みつけない人であってもきっと美味しい!と言ってくれるような味わい。


 これは当たりでした!


 さて、明日(26日)はちょい東京いってきまーす。