「元検弁護士のつぶやき」 を読むとコメント欄で、製造工程で混入したにしては被害者が少なすぎると書いている方がおられます。確かに言われてみればそれはそう。メタミドホスがどこに付着していたのかもよく分かっていませんが、製造工程で入ったものなら少なくとも1ロット分は同程度のものが出来たはずで、それにしてはせいぜい数十人程度の被害で済んだのは不思議です。

 意図的に混入したとしても、日本でメタミドホスはそうそう手に入らないので、ちょっと難しいと思います。中国で意図的に混入するとしたら、どうせならもっと大量にやっちゃうんじゃないでしょうか。


 なんか怖い話になりそうですが、結局のところ、まだ分析も進んでいないしよく分からない、いったん保留、ってところでしょうか。


 ところで今回の件でさまざまなメーカーが商品を自主回収していますが、これも別の意味で怖いと思いませんか?つまり今回自主回収しているのはある商社の手を通った商品に限っているのですが、それでも加ト吉やカネテツ、日本食研など冷凍食品では大手と言える錚々たる会社が対応しています。つまり中国産の食品がありとあらゆるところに行き渡っているということですね。何と言っても日本が野菜を最も大量に輸入している相手国は、アメリカやオーストラリアなどではなく中国ですから。

 マスコミのコメンテーターに、冷凍食品など安易なものに頼る姿勢を改めなくてはならないとか、国産の食品を見直さなくてはならないとか言っている人がいて、それは確かにそうですが、しかし今の日本の食料生産力ではそれらに全く対応できないと言う事実も一応頭の片隅にあったほうが良いのではないでしょうか。


 個人的には、「日本は農業において単位面積当たりでアメリカの7倍もの農薬を使う、世界最悪の農薬まみれの国なのだ!」と言う妄言をどうにか改めてほしいのですが(笑)こんなこと言う人はずーっと昔からいるんですよね。きっと近日中の「美味しんぼ」はまた農薬批判の回が掲載されることでしょう。「農薬の恐怖」本も出版されるに違いありません。有機農業推進法が強力に改正されたりして・・・おおこわ


koume