今朝の日経新聞を読んでたら、1面に勤務医対策に1500億円 と言う記事が載っていました。100億とか166億とか、今まで吹けば飛ぶよなお金しか出していなかった厚労省にしては頑張った(と言ってもまだ桁違いに少ないと思うが)、と最初は思ったけど、記事を読むとがっかり。

 財源は診療報酬本体の引き上げによる収入増に加え、開業医向けから400億円程度を移譲する。・・・ってまたそういうパターンかよ(^^;自分の尻尾を食わせてしのがせるのはもうやめてください。


 ところで普通に分からないんですが、厚労省が勤務医対策に1500億円って事は、簡単に言えば厚労省が1500億円を何かに使うって事ですよね。けどなんで、診療報酬本体を引き上げると厚労省の財源になるんですか?それが単に病院の収入が増えると言うだけなら、厚労省がどうこう言うのはおかしいし、そもそも病院収入が増えてもそれが全部勤務医に行くことはありえないし。これってまた、診療報酬=医者の給料と思わせたいミスリードを誘ってんのかしら。


 こういう大きなお金の話を見るたびに私は、村上龍の「あの金で何が買えたか」という絵本を思い出します。これは何年か前に、銀行の破綻が話題になったときに政府が投入した、いわゆる「公的資金」の額のあまりのすごさに、他の物・事業に換算したらどういう物が買えたか、どういうことが出来たかということを紹介した本で、例えば「発展途上国の子供たち全員に伝染病のワクチンを打つ」なんて事が意外と小額で出来たりしてびっくりするのですが、それにしても当時の公的資金とやらはすごくて、すごいとこでは銀行一行に2兆とか入ったんですよね。あの時、財源がどうとかは議論になったんでしたっけ??


koume