4月1日のいわゆる「エイプリルフールの嘘」の大部分が、実際には3月31日以前に考えられていたものとわかった。文部科学省の調査によって判明した。


 今回の調査によると、4月1日に発表された嘘のうち、本当に4月1日になってから考えられたものは全体の36%にとどまり、ほとんどが前日以前からネタを暖めていたものとわかった。
 また、インターネット上のウェブログに発表されるものについては特に顕著で、悪質なものでは実際にネット上にアップロードされたのは3月31日以前でありながら、公表時間をずらすいわゆる「時間差アップロード」によって4月1日の嘘に見せかける手口も横行しており、一種の期日偽装と見られている。


 文化庁文化審議会の田上洋平委員は、「昨今の読書離れにより、4月1日の間に嘘をつくだけの言語力が失われてきた結果ではないだろうか。今後、短時間で嘘を作り出せるだけの単語力、応用力を盛り込んだ国語教育を推進していきたい。嘘だけど。」とコメントしている。


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