Baldur's Gate 2 完全版 価格改定版

 以前バルダーズゲートというコンピュータRPGを取り上げましたが、これはその続編です。先日、これの本編のシャドウ オブ アムンはクリアしまして、現在はその外伝というか追加シナリオのスロウン オブ バールに取り組んでいます。

 普通、続き物のRPGは続きと言っても続編が出るたびに主人公のレベルが1になるのが当たり前で、最も顕著な例では何度も何度も世界の危機を救っている「イース」主人公のアドルはなんで事件のたびにあんなに弱体化するのかと不思議なほどですが、バルダーズゲートの場合はそんなことはなく、本当に続きになります。つまり主人公を新しく作ることも出来るのですが、前作で使っていたキャラクターをレベルや能力値も引き継いで始める事ができるのです。

 ただ、しょっぱなからいきなり敵の魔法使いに捕らえられて拷問を受けているという鬼のような展開なので、せっかく集めた魔法の武器やアイテムなどは取り上げられていますが・・・(^^;


 なので、前作ではせいぜい7までしか上がらなかったレベルも今回は大盤振る舞いで、30以上にはなります。まあそれでも、ときたま忘れたころにレベルアップするって感じは変わってないのですが、魔法は非常に強力なものが使えるようになっていて楽しいです。「タイム・ストップ」なんてのもあって、敵がいきなり時間を止めてこっちに向かって好き放題やってきたのは初めて見たときは何の冗談かと一瞬唖然としましたが、まあいずれ自分でも出来るようになるので。


 グラフィックやストーリーなんかも発展していて、なんと仲間になるキャラクターとうまく会話すると恋人同士になれるというおまけまでついてる仕様です。ちなみにお子様向けなゲームではないので、恋人キャラクターにベッドに誘われたり、敵方の色っぽい女性キャラクターの夜の誘いに応じたら見方の女性キャラにそっぽを向かれて取り返しがつかなくなったりなんて設定もあります(笑)そのシーンのグラフィックまでは出ませんけどね(基本的にそういうゲームじゃないし)。


 他はもうほとんど前作と同じくちまちましつつも壮大なゲームで、渋いファンタジー好きな方には絶対お勧めできる作品です。


 ちなみにこれ読んでバルダーズ始めるって奇特な人もそうそういないでしょうが、一応アドバイスめいたことも書いておくと、このゲームは主人公キャラクターを一人作って他に仲間を5人まで誘ってパーティを組むゲームなのですが、主人公キャラは専業ファイターかシーフがいいと思います。専業ファイターはベタだし地味なのでちょっと抵抗がありますが、実は仲間として登場するキャラクターにまともな専業ファイターがいないんですよね。善人パーティならマジー、悪人パーティならコーガンってのがいますがマジーは非力な上に仲間にするにはちょい面倒なところまでいかないと駄目だし、コーガンは容姿的にも性格的にも本当に連れ歩きたくないです(笑)レンジャーやパラディンにいいキャラクターもいますが武器の専門化が2段までしか出来ないのがもったいない感じがするし。
 それとシーフも、特に善人パーティの場合は最終的なシーフ役がイモエンになりがちで、まあイモエンでもなんとかなることはなりますがシーフとしてはもう本当に最低限の能力しかないのでつらい場面があります。
 もっとも、それ以外にどんなキャラクターで始めようと最後までいける(私はバードでやりました)懐の深さと自由度の高さがバルダーズの魅力なので、思い入れ丸出しで遊んだほうが楽しいですけどね。


koume