BG
バルダーズ・ゲート 完全版


 ずっとやらないまま放ってあったのに、ついに始めてしまいました。危惧していた通り、やはり、面白いです。危ないです。


 バルダーズゲート(BG)とは、史上最初のRPGとして名高いテーブルトークRPG「D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)」のルールを適用して作られた海外製パソコンゲームです。相当売れたようで、追加シナリオのテイルス・オブ・ソードコーストや続編の2 、スピンオフ作品となるアイスウインドデイル 、そしてその後にもシリーズ が・・・と今でも新作が出ています。


 BGはD&Dの強化版といえるアドバンスドD&D(AD&D)の第2版を基に作られています。このD&Dシリーズは世界でもっともポピュラーなテーブルトークRPGです。昔は、トンネルズ&トロールズ(T&T)、トラベラー、ルーンクエストなどもあったのですがほとんど廃れたと思います。AD&Dにしてからが、今日本で遊んでいる人は多くないはずで、日本で遊ばれているのはソード・ワールドRPG、ガープスなどですかね。
 私はD&Dで遊んだ事がありますが、ゲームシステムそのものは結構シンプルですが奥深いと言う感じです。ただし、8面20面といった、普通の人は見た事も聞いた事も無いようなマイナーなサイコロを使います(普通の6面も使いますが)。そういう意味ではとっつきは良くなかったかな。最近のシステムは6面に統一する傾向があるみたいですね。余談ですが、世の中には100面体のサイコロなんてのもありまして、ほとんど球です。1個3000円位します。


 さてこのD&Dに基づいた作品ってのは結構昔からありまして、ゲームではアイオブザビホルダーとかが有名ですが、もっと有名なのが、実はウィザードリィはもともとパソコン上でD&Dを遊びたいが為に開発されたって話です。ゲーム以外ではファンタジー小説の大傑作であるドラゴンランス シリーズなどがあります。


 さてBGですけど、まずキャラクターメイクから始まるのですが、アチラのゲームはキャラメイクが楽しいのがいいですよね。国産のRPGは特に最近のものは、キャラメイクの余地がほとんど無いのが寂しい。普通のRPGでは主人公はほとんど選択の余地無く戦士か勇者系の肉弾+αなキャラクターになりますが、BGは超自由度を売りにしてるので、主人公がへなへな魔法使いでも盗賊でも吟遊詩人でも出来ます。主人公だからと言って特に有利にならないので、魔法使いにすると本当にすぐ死ぬので注意が必要ですが。
 さて内容は、M&Mとかめんどくさいゲームが好きな私にはうってつけのゲームだとは以前から知っていました。BG1によく似ているといわれる天覇光芒記 も相当かったるかったのですが、これもまあすごいです(^^;ちなみにここでのかったるいは半分褒め言葉です。
 なんと言っても追加シナリオ込みでCD6枚組というボリュームです。フロッピーディスクの時代の末期は20枚組なんてのまであったかとは思いますが、まさかCDまでこんな枚数になるとは・・・まあ今では媒体がDVDになったりしてるし、将来的にはブルーレイとかHDDVDとかが控えているのでこれ以上の枚数になることは考えにくいですが。ゲームはさすがにフィールドも広くクエストも武器もアイテムも盛りだくさん。やりこみ大好きな人にはたまりません。


 ただまあコンシューマ機のぬるいRPGしかやった事無い人にとってはたぶん、なにこれ?ってなものでしょう。レベル1の時のHPはよくて12~14くらいで、しかし敵の攻撃は5くらい当ててきます。レベル1魔法使いなんかHP4くらいしかないので、敵の直前に立たないような戦術が大事です。始まって最初の戦闘から戦略・戦術を考える必要があるわけです。戦士が前面で壁になりつつ、後方から弓矢や投石で攻撃してみたら・・・おっ勝った、てなもんで、単なる全員突撃では野犬にも軽く負けます
 時間かかります。せこせこ調べて少ない金を集めて強化して、しぶとく戦闘に勝ってレベルを上げて・・・というゲームです。それでも実はこのゲーム、最強レベルでも7くらいまでしか上がりません(^^;相当厳しいです。けど面白いです。


 ところでコンシューマのPS2にも、バルダーズゲート・ダークアライアンス というアクションRPGが発売されてるようで、これも結構評判いいみたいです。機会があったら遊んでみようかなあ。


koume