今朝のテレビでやっていました。今は「常識力検定」なるものがあるそうで。
 最近流行の、ご当地検定に近い物でしょうか。


 http://www.josikiryoku.com/ 日本常識力検定協会  
 このウェブページではサンプル問題に挑戦することが出来ますが、私は100点でした。超常識人です(笑


 さて、取り上げられているのは一般常識やマナーに関するものがメインらしいのですが、テレビで少し取り上げられた問題の中ではどうも「一般の人があまり知らない常識」を問う物が多かったです。
 むしろ、「大多数の人が誤解しているエセ常識」を取り上げて欲しいと思いました。こちらのほうが効果は大きいような。


 例えば。


・いわゆる「マイナスイオン」に、リラックス効果や抗酸化作用などといった作用は一切無い。いわゆる「マイナスイオン」は単なる造語であり、学術的に意味のある用語ではない。


・いわゆる「遠赤外線」はありとあらゆる物質から普通に発生しているものであって、「体の芯から暖める」などの特別な効果は無い
 一般に「遠赤外線効果が高い」と言われる天然石やセラミックスなどを暖めた場合、それが温まっているから暖かいのであって、「遠赤外線が出ているから、余計に」暖かいということはない。暖めていないセラミックスを懐に持っていても体が温まることは無い。


水道水とミネラルウォーターでは、水道水の方が水質基準が厳しく、安全である。


・人の健康に関わるような効果を持つ食品は「特定保健用食品」だけである。これ以外は「医薬品」でない限り、例えば「ガンに効く」「アトピーに効果がある」などという広告が許される食品は無い。効果も無い。


毒物は「量の関数」であり、いかなる猛毒も量が十分少なければ毒ではなく、いかに安全と考えられている物質でも大量に摂取すれば毒である。


・現在「環境ホルモン」などという物質は存在しない。話題になっている「複合毒性」「低濃度効果」などは、「環境ホルモン」の元となったSPEED'98のリスト上の物質からは一つも見つかっておらず、ほかの先進各国では全く問題にもされていない。


・「化学物質」とは、物質を元素で構成される物であるとした場合に使われる言葉であって、「化学物質」という何か特定の効果を持つ物質が存在するわけではない。厳密に言えば、全ての物質が「化学物質」と言える


・日本国内で流通している農薬の中には、発ガン性物質はひとつも無い


有機栽培で作られた農産物の品質は、一般的に低い


・特定の物を除き、野菜を生で食べられるようになったのは日本で言えば戦後くらいからのことである。それ以前は「毒性が強いために」生野菜を食べることはほとんど無く、海外に行けば場所によっては生魚を食べることと同時に生野菜を食べることも野蛮だとされることがある。
 例えば昔のキャベツはハーブ扱いで、食べ物ではなかった。現在多くの野菜が食べられるようになったのは、毒性を減らすように品種改良されたからである。


・いわゆる「狂牛病」「BSE問題」のリスクは、生後20ヶ月以下の牛肉のみを輸入して食べるとした場合、アメリカ産を全面的に入れても日本国内で「100年で一人の死者が出る」程度である。


・科学は万能ではないが、科学的に明らかに間違いと即断できる事象は数多く存在する。「科学的には説明できない不可思議な現象」はいろいろ言われているが、その全てが本当に「科学で説明できない」事象ではない。簡単に言うと、そう説明される事柄のほとんどが単なる空想か嘘っぱちである。


koume