今でこそ「RPGとは、ドラゴンクエスト、あるいはファイナルファンタジーのようなゲームのこと」と言われますが昔は、RPGといえばウィザードリィのような、あるいはウルティマのような、じゃなきゃダンジョンズ&ドラゴンズのようなゲームの事だと言われていました(今でもそう言う人はいる・・・ウルティマは相当少ないかも)。


 まあこの中で今もバリバリ現役なのはウィザードリィくらいですが、といってもプレステ2で発売されるウィズの中には昔からのウィズファンが見たら怒り出しそうなものもあるので驚きですね。「学園ものWiz」というキャッチフレーズを見たときは自分の目どころか脳を疑ったものですが、むかし背景に画像を使っただけで「邪道」と言われた頃からは遠く離れてきたものです。実は初期のウィザードリィの迷路はほんの数本の線のみで描かれた超シンプルなものだったのでした。
 そういえばビジュアル的にも大変化を遂げたウィザードリィには、「ニューウィザードリィ」と称する「ベイン・オブ・コスミックフォージ(BCF)」がありましたが評判がよくなかったのか、なぜか「なかったこと」にされていますね(^^;


 ウルティマはネットゲームになりましたね。今でも稼動しているかどうかは、ネットゲームをまったくやったことのない私は全然知らないのですけど、ネットゲームバージョンのおかげで本来のウルティマ・シリーズが途絶えたのは寂しい。10までで完結なのです。といっても私はウルティマは本編もまったくやったことないですが。


 ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)は・・・ちょっとだけやったことあります。これってテーブルトークRPGと言われる最初期の形態のRPG、その走りで、全てのコンピュータRPGの原型といっても間違いではない。
 テーブルトークRPGというのは紙と鉛筆とサイコロを使って遊ぶゲームでして、その名のとおり会話を中心に進めます。まさに本当のロール・プレイング・ゲームつまり役割を演じるゲームと呼べるもので、遊ぶには手間と時間がすごくかかるのですがとても面白いものです。
 このようなアナログゲームを熱心に遊ぶゲーマーは今でもそれなりにいて、私も昔はその一員だったのですが、しかしこのテーブルトークRPGはそのマニアックさからか何故かアニメ・マンガ等のオタク文化と合流してしまい、アニメ嫌いな私は現在ではほとんど足を洗っています。


 で、上に書いたとおりもともとRPGとは「役割を演じる」ゲームだったのですが、最近の特にファイナルファンタジーシリーズなどは「役割を演じさせられる」ゲームになってしまっていていまいち好きになれません。
 映像はそりゃあ破格の素晴らしさですが、単純な線画だけだったウィザードリィにはまりまくっていた私としては映像がいくら凄かろうとたいした価値を見出せないのでした。まあ昔のゲームは映像以外の作りも荒かったですけどね。

 PC-88のウィザードリィだったかな、マイルフィックという最強の敵がいたんです。どれだけ強いかというと、一撃で倒さない限り、向こうの攻撃番になるとパソコン自体がハングアップしてゲームを続行することが不可能になるという。しかしそんなわけわかんなさも時には魅力だったかなぁ。や、ただのバグだと思うんですけど


koume