ライブドア堀江の逮捕はやたら早かったですね。株取引の関係が異様なことになってるので、それを沈静化するために早く動いた、というような見解がどこかに出ていましたが(どこだったかは失念しました)、そういう事情はあったかも。まあ日経平均は回復してきたけどライブドア株はずーっとストップ安で売買成立せずですからねぇ。関係ないけど、ライブドア含めてIT関連が乱高下しただけで、日経平均がやたら動くようではやはり、平成7年(だったっけ)の日経平均銘柄入れ替えはひどかったという証拠ですね。


 強制捜査から、昨日の逮捕、そして今日に至るまでテレビ報道は過熱気味、もちろん今後もしばらく続いて、耐震偽造ニュースはすっかり薄れた感のある昨今ですが、今のニュースを見てて違和感を感じている人は相当多いと思います。テレビを見てもニュースキャスターはそんなこと誰も言わないけど、見てる側が一様に持っている違和感。
 以前はあれだけ堀江を持ち上げていたマスコミが、この変わりようは何??


 現在政界では、自民党が、先の選挙で堀江を担ぎ出した件で民主党にさんざん責められています。私個人としては、この事を責めるのは微妙にお門違いのように感じるのですが(それ言い出したら、失言大王の森を首相にしたり、鈴木宗男を公認してたりと過去の事例は枚挙に暇がないし、民主党だって管直人は年金未納で実にみっともない姿をさらしてた)、それを報道しているマスコミの方が実に最も、堀江を担いでさんざん利用していたわけです。
 IT時代の寵児、現代社会の勝ち組、新人類の代表選手などと呼ばれてニュースはもちろんバラエティ番組にもさんざん出演、もちろん堀江がマスコミを利用してた面もありますが、そればかりではないのは当然です。選挙支援した自民党が責められるなら、番組に出演依頼したテレビ局(番組制作所)も責められるべきだろう


 しかしマスコミ自身は、そのことを完璧に無視しています。少しくらい殊勝なふりをすればいいのに、そういう素振りはまったくなく、ひたすらに不快です。


 そもそも、現在主に取り上げられている「風説の流布」というやつ。買収済みの出版社を「これから買収する」と虚偽の情報を流して・・・という。これは、ただ単にこういう情報を流してももちろん株価はアップしないわけで、その裏には「ライブドアが買収するならば」という話があるわけです。ライブドアの名前が出版社の価値を上げる。そのライブドアの企業価値を高めたのは、マスコミの働きも大きかったのではないのか。ライブドアという会社は、その知名度の割には「一体どういう仕事をしている会社なのか」がびっくりするほど知られていない。うがった見方をすれば、その風説の流布は、マスコミとの共犯ととることもできなくはない。


 まあ私だって、もうおこちゃまでもないし、「マスコミは公明正大、正義の御旗のもと真実を報道するものだ」なんてことはちっとも信じていないのですが、それでも今の状態はあんまりではないか・・・って、マスコミの中の人は誰も言わないんですかね。
 私は堀江なんか絶対に応援しませんが、最近のマスコミは胡散臭さが全開でもうどうにも・・・


 関係ないけど、「東京で9センチの大雪」でトップニュースになっちゃうんですね。被害も大きかったしまぁ分からないでもないんですけど、北陸や東北などでは4メートルの積雪とか言ってる中、こういう取り上げ方をしてもまったく違和感を感じてなさそうな姿勢がなんかな・・・取り上げる時だって、新潟のばあちゃんに「雪、大変ですね」なんてのんきにインタビューするのはやめてください。血の気の多いおじさんにそういうこと言うと鉄拳が飛ぶと思うぞ。


koume