koumeです

以前のコメントでヴィンテージは、ワインを選ぶ目安にならないと書いた私ですが、ではなにを見ればいいかを紹介します。
それは、ぶどうの品種です!

理由は、ワインにはいろいろな条件が味に違いを与えていますが(国や地域などの土地条件、生産者の個性、ヴィンテージなどなど・・・)、なにしろ品種による違いが一番大きいことがまずひとつ。
それと、世の中にワインの銘柄はメチャクチャいっぱいありますが(10万種類あるといわれている)、ぶどうの品種だけならばその種類は主要なものだけなら赤白でせいぜい5種類ずつほどで、覚えやすい事です。

そういう意味で、ワインにあまり慣れていない方におすすめするのは、カリフォルニア(アメリカ)や、オーストラリアのワインです。
何故なら、これらの国のワインにはたいてい、そのラベルに品種名が入っているからです。逆にフランスワインには、一部のものを除いてほとんど、品種名の表示は入っていません(判定する方法はあるんですが・・・丸暗記しないといけない)

使い方としては、例えばまず、どれでもいいから「カベルネ・ソーヴィニヨン」と書かれたワインを試してみます。
いまいち、自分には合わないなぁ、と思えば違う品種、「メルロー」や「ピノ・ノワール」などを試します。もし、ピノ・ノワールが気に入れば、違う銘柄のピノを試してみる・・・こうすれば、ハズレを引く確率はぐっと減ると思います。

では今回は、主要な赤ワイン用ぶどう品種をご紹介

カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)
主要生産地:フランス(ボルドー)、カリフォルニア、オーストラリア、ほか

ものすごくポピュラーな品種で、世界中に広まっています。
特徴としては、色が深く濃く、腰が強くてコクのあるワインになります。また、長期の熟成にも向きます。渋みも強め。
有名な銘柄:シャトー・マルゴー、シャトー・ラフィット・ロートシルトなど

メルロー(Melrot)
主要生産地:フランス(ボルドー)、オーストラリアなど

カベルネ・ソーヴィニヨンと似た感じの品種だけど、やや熟成が早い。優雅なワインになる。カベルネ・ソーヴィニヨンとよくブレンドされる。
有名な銘柄:シャトー・ル・パン、マリリン・メルローなど

ピノ・ノワール(Pinot Noir)
主要生産地:フランス(ブルゴーニュ)、カリフォルニア、オーストラリアなど

カベルネと人気を二分する品種。なんといってもロマネ・コンティが有名で、世界中のワインファンの憧れの的となるので人気は高いが、気難しいといわれる品種で栽培は難しい。色はやや紫がかって薄く、渋みが少なく繊細な味になる。
suzuさんがおすすめしてるオート・コート・ド・ニュイはこの品種。
有名な銘柄:ロマネ・コンティ、ジュヴレ・シャンベルタンなど

ガメイ(Gamay)
主要生産地:フランス(ブルゴーニュ)

有名なボージョレの品種。ボージョレ・ヌーヴォーはボージョレ地区で作られる新酒のことで、毎年11月の第3木曜日に解禁になる。果実味や酸味が強く、はつらつとしたワインになる。
有名な銘柄:ボージョレ・ヌーヴォーなど

シラー(Syrah)
主要生産地:オーストラリア、フランス(コート・デュ・ローヌ)

オーストラリアではシラーズ(Shiraz)という。色も味も非常に濃厚で、コクのあるワインになる。
有名な銘柄:エルミタージュ、ペンフォールド・グランジなど

品種表示されている例
カレラピノ・ノアールセントラルコースト(カリフォルニア)
ジェイコブズ・クリークカベルネ・ソーヴィニヨン(オーストラリア)

・・・長くなったなぁ・・・次回はもっと短く書きます(爆