僕が、教科書や「文学史」で初めて出会って、好きになった作家が二人います。一人は薄田泣菫。もう一人は尾崎放哉です。==========薄田泣菫は「白羊宮」の詩人として、受験生は記憶していると思います。僕が大学生の時、岩波文庫の棚の前で「薄田泣菫」の名前を見て、「ああ、受験生の時に名前を聞いたことがあるなぁ」と思い「茶話」という本を手に取ってパラパラとページをめくってみると、これが滅法面白い。詩集ではなく、エッセー集なのですが、東西に渡る豊富な知識を背景にした、歯切れの良い文章は、読んでいて本当に気持ち良いのです。僕は、この本に出会えた時、「文学史って、役に立つんだ」と思えました(笑) ¥713Amazon.co.jp¥540Amazon.co.jp 茶話 (岩波文庫) 泣菫詩抄 (岩波文庫 緑 31-1)---------そして、尾崎放哉。自由律俳句では、種田山頭火と人気を二分する俳人ですが、文学史的には、河東碧梧桐や師匠である荻原井泉水の方を主に勉強します。しかし、この尾崎放哉、句集を読めば読むほど面白い。寂しさの中に、そこはかとないユーモアがふと顔を覗かせるセンスは独特で、なんて語り始めると終わらないので控えます。 ¥1,015Amazon.co.jp¥1,080Amazon.co.jp 尾崎放哉句集 (放哉文庫) 山頭火句集 (ちくま文庫)==========さて、ちょっとマニアックな作家さんを挙げてみました、って言うと、ファンの方に失礼ですが、それはさておき、万人受けする作品として、■夏目漱石の「坊ちゃん」、■菊池寛の「恩讐の彼方に」、■志賀直哉の「小僧の神様」あたりを挙げておきます。 ¥309Amazon.co.jp¥594Amazon.co.jp¥562Amazon.co.jp 坊っちゃん夏目 漱石 藤十郎の恋・恩讐の彼方に菊池 寛 小僧の神様・城の崎にて志賀 直哉 (いずれも新潮文庫) どれも短いし、絶対に図書室にある作品なので、是非ちょっと立ち読み感覚で読んでみて下さい。==========最後に、森見登美彦「【新釈】走れメロス 他四篇」をお勧めしましょう。 ¥607Amazon.co.jp 新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)森見 登美彦 これは、■中島敦『山月記』、■芥川龍之介『藪の中』、■太宰治『走れメロス』、■坂口安吾『桜の森の満開の下』、■森鴎外『百物語』という、どれも面白い短編名作を、現代の京都を舞台にリライト(描き直)した、抱腹絶倒の傑作短編集。とりあえずこれを読めば、原典を読みたくなること請け合いです。 ¥432Amazon.co.jp¥648Amazon.co.jp¥432Amazon.co.jp 李陵・山月記 (新潮文庫)中島 敦地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇(岩波文庫)芥川 龍之介走れメロス(新潮文庫)太宰 治 ¥1,512Amazon.co.jp¥529Amazon.co.jp 桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)坂口 安吾 山椒大夫・高瀬舟(新潮文庫)森 鴎外 ==========皆さんそれぞれが、素晴らしい作品と出会えますことを祈っています。大学受験 ブログランキングへ
東大卒講師と受験生の一問一答
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