考えされられること。 | ドイツ・メアブッシュにて☆2人と2匹で暮らすドイツ

ドイツ・メアブッシュにて☆2人と2匹で暮らすドイツ

2012年3月末、
旦那様の転勤でチワワ2匹を連れて神奈川県から
ドイツ・メアブッシュ市へ引っ越してきました。
初の海外生活でわからないことだらけで
ドキドキの毎日です。。。
日々の珍道中、犬のことなど綴っていきます。

私にとってドイツ語を勉強することはひとつのホビーだ。

ドイツでの暮らしを楽しむために、ドイツ語を学んでいる、それが一番の理由だ。

でも、それをクラスメイトの前ではあまり言えない。

経済危機にある国々から必死の思いでドイツにやってきて

必死の思いでドイツ語を勉強し、生活しているクラスメイトも少なくない。

ドイツ語を勉強しなければまともな職にも就けないから、どうしても勉強しなくてはいけない。

失業率20%超え、若年層の失業率は50%超え・・・そんな国から来ているんだもの、

学ぶ姿勢は私とは違う。

今日もクラスメイトに聞かれた。

「旦那さんはドイツ語が上手なのよね?」

私 「まだそんなにしゃべれないよ」

「じゃあ、どうやってエンジニアの仕事に就けたの?」

それを聞いてハっとした。

そうか、この人たちはデュッセルドルフの多くの日本人駐在員が、

日本の企業から派遣されて、日本人の中で日本語を使って仕事していることすら

知らないんだよな。

それを一から説明して。

クラスメイトは皆、旦那さんやパパやママ・親戚の人などが

ドイツ語堪能でドイツで働いている人ばかりだから、

ドイツ語を使わずに会社勤めをしているなんて考えもしないみたい。



授業の後半でも財政危機にある国の貧困問題について

ディスカッションする時間があって、当事者であるスペイン人やギリシャ人などは

どんどん自分の意見を話していく。

難しい話題だからボキャブラリーも足りないけれど、

片言でも、一生懸命伝えたいことを吐き出していく。

でも私は何も意見できない。

日本にいたときは遠い外国の話でまったくリアリティがなかったから、

正直、深く考えたこともなかった。

ただ、いまは「大変だね、がんばってね」と声をかけるんじゃなく、

彼らの状況を正しく「知る」ことが一番大事だと思った。


そして改めて気づかされた。

日本人駐在員の仕事環境・生活環境こそがここでは異質で特別だということ。

考えてみればこの街の日本人コミュニティーはとても不思議だ。

毎日奥さまは、日本人の先生のお料理教室や趣味の教室に通って

お友達とお茶して旅行三昧、買い物三昧・・・

(人それぞれなので、否定するわけではないけれどね)

そんな人が少なくないから。


でも、そんな暮らしをしている人はもちろんクラスメイトにはいない。

夏休みの旅行の話題ですら、盛り上がらない。

(そもそも旅行に行く計画がない人が多い)


そして思う、

あー自分はなんて恵まれてる、

でもものすごく無知だなと。


もっとたくさん彼らのことを知って学んで、理解することができるようになりたい。

そのためにも、政治や社会情勢にもっと敏感にならなくちゃ。

新聞やニュースもたくさんみなくちゃ。

向こうから近づいてくるのを待っているだけじゃだめだ、

自分が歩み寄っていかなくちゃ。



そんなことを感じた日だった。

今期のクラスが終わるまであと6レッスン。  最後まで頑張る。