BLACK HOUSE -124ページ目

転ぶトイレ

普段あまり人が使わない公衆便所がある。



ある日高校生のKが学校の帰り道用をたしたくなり、



近くにトイレがなく、どうしても我慢ができなかったため、遠回りをしてこの公衆便所に入った。



Kはこの公衆便所の存在は知っていたものの、昼間でも不気味な雰囲気の漂うこのトイレには



一度も入ったことがなかった。




中は案の上嫌な空気で、Kは急いで用をたし、外に出ようとした。




すると何かにつまづいて転んでしまった。




後ろを振り返るとそこには何もない。




きっとタイルにつっかかったのだと思い、向き直ると




「い・・・・・・い・・・・・・・・・」




と、かすかに声が聞こえた気がした。





気味が悪くなり走って家まで帰った。





その日の夜はなかなか寝付けず、足に激しい痛みもあった。




その中でKは帰ってきたあと母から妙なメールが届いていたのを思い出した

「今日は友達の家に泊まるの?」

きっと回線が混雑してメールの到着が遅れたのだろうと気には留めていなかったが、




なぜか鮮烈に記憶が浮かんでいた・・・






そのあとあまりにも足が痛いので、ズボンをめくると





そこには




紫色に大きく変色した手形が付いていた。





確かに昼間つまずいた方の足にそれが付いているのだ。




Kは怖くなり布団に入って震えていたが、しばらくしてトイレに行きたくなってしまった。




家族を呼んだが、なぜか返事がなく、部屋にいる気配も無い。




おまけにトイレまでの廊下は不気味な雰囲気が漂っている。





そう、昼間の公衆便所と同じ雰囲気が・・・




朝まで我慢しようと思ったが、またどうしても我慢できない。




窓から外にしようとも考えたが窓が開かない。




Kはパニックになりそうになりながらも、部屋にあったバッドを持ってトイレに向かうことを決心した。




廊下のきしむ音がKの恐怖心を倍増させていく・・・





ゆっくり進みトイレにたどり着くと、普通に電気もつき、異常な雰囲気もどこかへと去っていた。




便器も慎重に開けたが問題はなかった。



用をたし何かの勘違いだろうと思いKはトイレから出た。





ドサッ




何かにつまづいてKが転んだ。





あの時と同じ!?





Kは恐る恐る後ろを振り向いた。








顔中血まみれで髪の長い女が横たわってこっちを笑いながら見ている。






BLACK HOUSE




わぁーーーーーーーーーーーーー!





すると女の顔がすばやく目の前まで迫ってきてこう言った。




「一緒に・・・一緒に・・・」



Kは既に腰が抜けていたが




必死に逃げようとした。




ここで異変に気づく。




公衆便所?




Kは昼間逃げ帰ってきたはずの公衆便所にいた。





なんで?確かに出たはずなのに!





よく見るとK周囲にはこの女が何人にも増え群がっている・・・




ここでKの脳裏に閃光が走る。




あのメール・・・




Kはここから出てなどいなかった。





昼間転んで振り返ったあの瞬間から、




近所の方へのあいさつも、家族との会話も全て




この公衆トイレで起こった事、幻覚に過ぎなかった。





いや、、無数のこの女を相手に一日を演じていたのだ・・・






気づいたときにはKは足をつかまれ、暗い暗いトイレの扉の中へと消えていった。






転ぶトイレ





Kは未だ見つかっていない・・・

















どうだった?夏ということで、怖い話してみたよラブラブ




公衆便所にはご注意をドクロ