前回の記事の日付をみると12月4日
ひと月近く 記事を投稿することも
他のブログを拝見することもできない
とても慌ただしい日々を送っており
ご無沙汰してしまいました
*
さて 巷では 今夜は
除夜の鐘をつく日となっています
この除夜の鐘
「夜を除く」と書きますね
この「夜」は
真実が見えない暗い状態のことで
仏教では「無明(むみょう)」と言われます
回数には諸説ありますが
一般的には 人の煩悩の数と
広く言われています
人が感覚を生じる
眼・耳・鼻・舌・身・意
の六つの器官『六根』
そして
眼が見る「色」
耳で聞く「声」
鼻で嗅ぐ「香」
舌が感じる「味」
体が感じる「触」
意識する「法」
このそれぞれの知覚があり
『六塵』とも『六境』ともいいます
知覚が生じた『六根』は物事に対し
「好意」
「悪意」
「平意(どちらでもない)」
の三つの感情『三不同』を生じるので
『六根』×『三不同』=十八の煩悩
となります
さらに『六塵』には
「楽」
「苦」
「捨(苦しくもなく楽しくもない)」
の三種の心の働き『三受』も生まれ
『六塵』×『三受』=十八の煩悩
十八+十八で三十六の煩悩ができます
そしてこれら三十六の煩悩が
過去・現在・未来の『三世』
に渡って生じるという考え方から
三十六×三で百八の煩悩
となるのです
新年を迎えるにあたり
百八尊の諸仏諸菩薩が
私たちの百八の煩悩を取り除いて下さり
安穏な気持ちで
新しい年を迎えることができるように
との意味が込められ
百八つの鐘を叩くといわれています
大きなお寺では
鳴らせかたの作法にのっとり
おぼうさまがついてらっしゃいますが
例えば私の実家の寺では
檀信徒の方々やご近所の方々が
ひとつひとつ丁寧に順に
鐘をついていきます
みなさまのお宅でも
鐘の音はきこえますか?
私は 寒さを堪えながら鐘をつき
僧侶の父にご祈祷いただく
この決まった形式に自らを投じ
それによって身と心の歪みを正し
新しい年にのぞみたいと思います
みなさまもどうぞ
よいお年をお迎えください
パワーストーンガイド
-viggac- ヴィガ