ラオスに行った時のことを書く。


ラオスの首都ビエンチャンからさらに北へ30 km 行ったところに「デン・サバン」という湖を望むリゾート地がある。


この湖をには真ん中に「男島」と「女島」という二つの島がありそれぞれ現役の刑務所として使われて囚人が男と女に分けられて収監されている。


まず、この刑務所を見ながらのリゾートという感覚がすでにわからないがそれは良しとしよう。


話を戻す。


ここにはラオスでは珍しいゴルフ場と湖を中心としたリゾートそしてホテル内にちょっとしょぼいけどカジノがあった。


余談ではあるがこのホテルはカジノで10万円を換金したら無料で泊まることができた。


遊ばなくても換金するだけで宿泊チケットが貰える制度だ。


問題はそこでブラックジャックをやっていた時のことである。


ほとんどプレイしているのは俺と友人の二人以外はラオス人の観光客でいっぱいだった。


ラオスは日本の信用金庫の預金残高と同じくらいの国家予算である。

1兆円にも満たない金額だ。


すなわち国民の生活は非常に貧しい。

ベトナムよりさらにに貧しい。


ラオスのカジノで打ってる人たちもそこそこの身分の人であろうがいかんせん張る金額がしょぼい。


我々が一回につき50ドルとか100ドル張ってるのに彼らは1ドルか2ドルぐらいで一喜一憂している。


まあほのぼのとして、その光景は見ていて楽しかったが時々イライラすることがある。


ブラックジャックというのはルールを知ってる方は分かるであろうが、このゲームは「決して自分が上がろうとしない」ゲームである。


すなわち「いかにして親をドボンさせる」ゲームである。


親のカードの目が5とか6だったらこれはもう自分がどんなにいい手が来ても親にカードを2枚引かせてドボンさせるのが常套手段である。



しかしは俺たちが一勝負に5000円ぐらいつぎ込んでるのかからず、ラオス人は自分が上がりたいがためにもう一枚カードを要求したりするのである。


こういう目先にとらわれた連中と一緒にテーブルを囲むときほどストレスが溜まることはない。


要はこいつらのせいで楽勝のパターンが来ても勝てないのである。


親が6という弱いカードにもかかわらず自分の手を作ろうとしてもう一枚手札を引いてしまい せっかく親に行く予定であった絵札をわざわざ自分のために使ってしまうという作戦も何もない連中であるから。


この時に一番下に座ったのが「ラオスばあさん」であった。