ホーチミン市内に住む日本人の人口は現在約10,000人である。
ホーチミンの中にはホーチミン市商工会と言う日本人が作った組織がある。
ここには日本からベトナムに支店や工場などを出す企業が登録しており現在その数は800社を超えていると聞いている。
俺がベトナムに来た時は120社しかなかったので14年間でなんと約7倍強の数になったと言う計算である。
ここに登録している企業はほとんどが有名な日本の上場企業であるが必ず日本の駐在員を数名常駐させている。
ベトナム駐在員の任期は会社によるが長くて5年短くて3年である。
単身赴任でやってくる奴もいるし家族連れでやってくる奴もいる。
様々だ。
しかし例外なく単身赴任のやつはベトナムに着任後すぐに夜の街に繰り出してベトナムお姉ちゃんとのお付き合いが始まる。
家族連れで来たやつは監視する警察官が横にいるのですぐには姉ちゃん付き合いはしないが悲しいかな男性である以上は時間の問題である。
「下半身に国境なし」が俺の持論である。
問題はお姉ちゃんと付き合って何年間経過して
日本に帰らなければならならなくなった帰任時期に必ず起こる厄介な問題である。
ベトナム姉ちゃんはこの帰任時期に必ずごねる。
何年間も我慢してこの日を待っていたのだから100%間違いなくごねる。
「また、ベトナムに遊びに来るから」
と空手形で誤魔化して逃げようとするタイプが多いがこれは逆効果。
これは姉ちゃんの育ってきた環境や彼女たちの倫理観によって違いがあるが、「綺麗に別れてくれる」ための要求は次の4種類に大きく分かれる。
1 バイクを買って。
2 マンションを変わるから敷金を出して。
3 コーヒーショップを出したいから資金援助してくれ。
4 別れたくない、日本に連れて帰って。