結婚式の話をしたついでにこういうファンキーなこともあった。


ホーチミンには金持ち層が利用する結婚する結婚式場として「ホワイトパレス」というグループが経営する派手な結婚式場がある。


かなり豪勢なつくりでそこそこ金を持った成功者たちは見栄を張りたい一心で自分の娘や息子をこの結婚式場で式を挙げることを希としている。


そこで付き合いのある社長達から「来週の日曜日朝10時にホワイトパレスで私の息子の結婚式があるので是非来てくれ」などとの誘いをよく受ける。


その場所はタンソンニャット飛行場の近くにある。

俺も何度も行っているので場所の見当はついている。


早速日曜日の当日朝10時、約束の時間に結婚式場に行くと例によってまだ誰も来ていない。

受け付けもいないから祝い金を渡すことなく部屋に入って待つ。


前述したが時間通りにくるのは日本人だけである。


たまたまそこに他の日本人が招待されて来ていたら日本人だけが一つのテーブルに固まって早速ビールを注文して飲み会が始まる。


どうせメインの新郎新婦がやってくるのは12時ぐらいである。


それまでには我々は日本人は完全に酒が回り出来上がっている。


ぼつぼつと周りのテーブルにはベトナム人の友達や新郎の新郎新婦の親戚援助たちが集まってきて我々日本人のテーブルに「乾杯」と言ってグラスを傾けてくる。


みんな非常に友好的である。


我々はもう完全に出来上がってしまっているので周りのテーブルの連中とは打ち解けてしまっている。


そこで新郎新婦の入場っていうことになる。

しかし初めて見る新郎新婦であるから当然顔は知らない。


しかも俺を誘った社長を探すのであるがどこにもその顔が見当たらない。


このあたりからなんとなく「変だな?」という感覚になってくる。


新郎の父親がテーブルに来て挨拶するがあきらかに俺の知っている社長とは違う。