ベトナムの葬式に行ってきた
結婚式は何回も行ったが、葬式は珍しい。
このあたりベトナムは老人が少なく若者が多いので日本の人口構成と違うからであろう。ちなみに日本にいるときは葬式の誘いが多かった。
まず葬式の家の扉という扉には悪霊が入らないように白い十字のシールが張る。

親族は白い鉢巻を巻いて白装束で客を迎える。多くのベトナム人は仏教徒なので近所から僧侶を4-5人呼ぶ。一人は必ず死んだ人と生前付き合いが会った僧侶が含まれる。(ということはベトナム人は日ごろから気に入らなくても必ず坊主と付き合いをせねばならないわけだ)
参列者は死者の写真に向かって線香を持って額にあてたまま3回お辞儀をする。


その線香を死者の霊前にある線香つぼに刺して次の人と替わる。
このように全員の焼香が終わったら親族だけの儀式が行われる。



動画はこちら

日本と違うのは喪服を着ないこと。(親族の白装束だけ)
香典を渡さないこと。(私の知らないところで授受があるのかもしれないが少なくとも衆人監視の中では行われない)
坊主の読経が終日続く。(だからチームで来るのか)
すべて終わったら外で酒盛りをしてカラオケまではじまる。(これが例外なく下手くそで近所で葬式があると安眠妨害もはなはだしい)
土葬なので近所の墓地に力持ちの若い衆が棺桶を担いで持っていって埋める。(このときに軍楽隊みたいなやつがあらわれて悲しい曲を吹奏する)
まあかつての日本も同じようなものであったのかもしれないが近所の人が総出で、かつ手作り感が満載で興味深かった。

亡くなった方のご冥福をお祈りします。