チャン・フン・ダオ将軍

この名前を知っている日本人は少ないと思う
ベトナムではホーチミン市の大通りの名前にもなっていたり銅像があちこちに立てられているほど尊敬されている大ヒーローである
なんか像を見るとひげもじゃのおじいさんにしか見えないがどんな人なのか?

ベトナムは世界最強のアメリカ軍を追っ払った国で有名であるが13世紀後半に当時最大の版図を持つ元(モンゴル)の軍勢を3回も撃退した強ーい国であることはあまり知られていない
わが日本もこの同じ災難を経験した
当時の鎌倉武士の奮闘で博多湾においてモンゴルの軍勢を2回破った史実はあるが、ご存知のように台風の季節に来てくれたおかげで「神風」が2回吹いて助かった(相手の学習能力がないから助かったようなもの)
いかし歴史にIFはつきものであるが、もし彼らがモンゴルに負けていたらその後の日本史は変わったことは想像に難くない

チャン・フン・ダオ将軍はハノイ近郊のバクダン川(白藤江)において元の水軍をわざと負けたふりをして撤退に撤退を重ねて満潮時にすべて上流に誘い込こんだ
しかも相手が撤退できないように退路に鉄の棒を差し込んだ
干満の差が激しいバクダン川は干潮になると川全体が干上がってしまい船団全ての船が亀のようにひっくりかえってしまったのである
そこへ全ベトナム軍が火のついた矢を打ち込んであっさりと全滅させたのである
日本と違って台風に頼らずにちゃんと作戦で勝ったあたりが大事なところ

以上がひげもじゃじいさんの輝かしい戦績です
大事なことは
この3回目の軍勢がもし負けていなかったら彼らはその足で博多に来る予定だったこと
これは誰が考えても日本大ピンチ!
完全に詰みの状態
当然そう都合よく台風は吹かないと思うし、当時の北条政権の財政状況を鑑みると苦戦は必至!
日本危うし!!
だったところをインターセプトしたナイスな将軍なのです
ご本人は知らないうちにまさにベトナム、日本だけでなくアジアの救世主だったのです
しかしそんな立派な裏の功績もベトナム人は誰も自慢しません

今日もりりしい銅像に行って感謝の念で頭を下げて来た次第です

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