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ウィーンの森

ウィーンの森での日々をつづります。

いつも起こしてもなかなか起きてこない二女が、珍しく早起き。


あれっ、珍しい。今日は早いね。

今日は、マトゥーラシュトライヒがあるから早く学校に行かなくちゃ。


マトゥーラとは、オーストリアの大学入学資格(試験)のこと。
ギムナジウムの最上級生が、全てのマトゥーラ試験を終えての学校公認のお祭り騒ぎのようなもの。
シュトライヒは、『いたずら』かな。


長女は、先週、既にマトゥーラシュトライヒの被害にあっていたらしい。

朝、学校の前の通りに出たら、たくさんの最上級生たちが水鉄砲を持って下級生たちを待ち構えていて、
校舎にようやくたどり着いた時には、もう上半身ビショビショ。


それを聞いたので、『あぁ、だから今日はいたずらされないように、早く学校に行きたいのかな』と思っていたら、
そうではなくて、いたずらを見たいんですって。

それで、いつもよりほんの少し早めに家を出た子供達。


午後、子供たちが学校から戻ったので聞いてみると‥

今日は、先生たちがいたずらされたそうで、
先生たちは没収されている学校の鍵を取り戻すために、
泥水の中に手を突っ込んで、宝探しみたいなことをさせられたり、
手を使わずにツナキャベツを食べさせられたり、
幼児用のおもちゃの車をヘルメットをかぶって運転させられたり‥

他にも、
一室はディスコと化して、
トイレは鍵がかかって入れない、
校舎の一階から四階までの窓には、今まで勉強したノートを破った紙で大きく『MATURA』と貼ってあったり‥


一年生の三女は今年が初めての体験で、楽しそうにいろいろ説明してくれました。
最上級生たちは、前日から学校に泊り込みで準備をしたそうです。

You Tube で、『Maturastreich』で検索したら、動画がたくさんありましたよ。
本当に、楽しそうだなぁ