今週は、マルク=アンドレ・アムランさんのピアノをリサイタル&協奏曲

6/20水曜日はヤマハホールにてリサイタルがありました。

ハイドン  ピアノソナタ48番
フェインベルク  ピアノソナタ 2番  1番
ベートーヴェン  ピアノソナタ23番  熱情
シューマン  幻想曲 ハ長調

アンコール
ドビュッシー  水の反映  花火
シューマン  森の情景より

なんといっても、前半のフェインベルクは圧巻でした。目にも留まらぬ淀みのない指の動き、ヤマハのピアノがキラ星のごとくサラサラと輝きの音を発します。なかなか聴けないプログラムですので、とても貴重な体験でした。
シューマンの中で最も好きな曲の1つでもある、ハ長調幻想曲。一楽章はアムランの特徴の1つと思われる深い打鍵が心に響くものがありました。ただ、私の好きな二楽章はやや前のめり感が激しく、最後の一音をペダル解放で30秒以上響かせたのは、やりすぎかも〜とちょっとだけ思った^ ^

アンコールのドビュッシーこそが、フェインベルクに続いてアムランの真骨頂と言えるでしょう。

そして本日の東響とのブラームスピアノ協奏曲第1番    指揮は秋山和慶
前半はシューマン夫妻に焦点を当て、クララの行進曲からスタート。これが秋山さんらしい清々しい演奏でとても良かったのです。そして、交響曲ツヴィッカウへ

アムランの登場は後半でした。先日リサイタルで聴いて、強力な打鍵の出来る方なので、オケも抑制なしだろうな〜と想像。その通り第1楽章の出だしから、秋山さんは渾身の振りです。
でも予想に反して、ピアノの入りは繊細かつ抑えながら美しい音とフレーズがしっとり聴かせます。この印象はピアノの違いもあるかもしれません。
一楽章のオクターブ連打から、アムラン節というか、強力打鍵を含む展開となり、オケとの融合的な音楽がバランスを保ちます。
独奏部も決して出過ぎず、聴いていて心地が良い。
二楽章の繊細で深い音楽は初めてこの曲の本質を聴けたようにも思います。
終演後の歓声はすごかった。
アンコールにて、新譜の中に入ったシューベルトD935第2曲    これを聴けたのが一番の喜びでした(o^^o)