ちょっとアートな一週間
美術の先生の友人が以前から絵本の製作をされていまして、作品が展示されるということで、千葉県柏市のいしどアートスクール絵画展に伺いました^ - ^
柏市駅周辺は再開発ラッシュでして、新しくできた、Day one タワーの中に市民ギャラリーも移ったんですね。
友人の『ママ どこ?』に出てくる、ワニの絵がどーんと迫力満点。引き込まれました!長縄えい子さんの絵画も展示されていました〜。
実家に戻ると、「はい、これ読んで、後で感想聞かせて」と、松村由利子さんの『少年少女のための文学全集があったころ』(人文書院 2016年7月)を父から渡されました。
これは面白くてあっという間に読めてしまいます。子供時代に文学少年少女だった人たちは、とっても共感するのではないでしょうか…。
松村さんのエピソードの中で、一番面白かったのが、「小学生のころ、ピアノリサイタルへ母親に連れて行かれたとき、出かける直前に父親が買ってきてくれた『大きな森の小さな家』をコンサート会場に持ち込んでしまい、コンサート中読みふけって、全くコンサートを覚えていない。」というくだり。帰り道にお母さまが無言になり、ついに泣き出してしまったそう…。大人になってから松村さんはそのときのコンサートはなんだったかを調べたところ、1972年に来日した、福岡市民会館で行われたヴィルヘルム・ケンプのリサイタルだったそうです…(笑)
でも、ケンプよりインガルス一家のお話の方が面白かったのだろうから、仕方ないと思う。(小学生の時に、アシュケナージの弾き振りに連れて行かれて、モーツァルトで寝た〜というのを正当化したいわけではありません…)
子供時代に触れた言葉や絵というのは、あとあとまでとても影響を及ぼすものですが、松村さんは「あれはどういうことだったのか」「なぜそのように翻訳されたのか」を徹底して調べていて、作品にその言葉が使われた背景や翻訳の事情がわかり興味深いのです。(クロポトキン…私もなぜかものすごく印象に残っていたのを思い出しました。)
実家にある坂本直行さんの絵(六花亭の包み紙の絵で有名)の額装が古くなったので、変えてきてくれ、と使いっ走りで、翌日、再びいしど画廊さんへ。私はこういうセンスないんだよね〜と思いながら、いしどさんのアドバイスに従って、額装を決めてきました。一週間後にできるらしい。坂本直行さんが坂本龍馬の末裔と初めて知りました。