2015年のショパンコンクールもファイナルステージを迎えています。
ゲオルギス・オソーキンスさんの演奏を夜中に視聴しました。独特のリズムと世界を持ったオソーキンス流をどうコンチェルトに乗せるのか、それが一番の関心です。
出だしは意外とノーマルに。少し緊張感がえるのか、細かいミスはありますが無難な弾き方に聴こえます。
2楽章、出だしの音量をぐーっと下げる。独奏の時もありましたが、聴こえるか聴こえないかくらいの繊細な表現。音の美しさだけにとどまらないすでに確立した解釈を感じます。この人の2楽章は根拠のある美しさに感じられます。
3楽章、オソーキンスリズムを出してはひっこめる感じがあります。もしオケとの信頼感がもっと構築された状態でオソーキンスに自由に弾かせたら面白いだろうなあと思います。ラストは無難路線に落ち着いた感があります。
それにしても、すでにプロの顔だなあ。
同曲で、12月に東京芸術劇場にて、ニューシティ管弦楽団との共演があり、直に聴いて確かめたいです。