プログレッシブ・サラリーマン

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プログレのレビューを中心に、プログレッシブ・サラリーマン☆千一夜☆がお届けする、今日のプログレな出来事。

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その後のIbanez Destroyer II


もう半年くらい前の話になるが、Ibanez Destroyer IIにフロイド・ローズを装着した。
フロイド・ローズといっても実際はシャーラーのフロイド・ライセンス・モデル S FRT-II GOLDだ。
ギターワークスさんに、ザグリや埋め木、さらにはトレモロ・ブロック部の交換など大工事をしてもらって素晴らしい仕上がりになりました。

Ibanez Destroyer II フロイド・ローズ装着

元がフジゲン製ということもあり、ネックは日本人にもジャストフィットな細めでハイ・ポジションも弾きやすいのでEUROPE / Superstitiousを弾いてみた。
キー・マルセロのクリアな早弾きに挑戦だ!

EUROPE / Superstitiousを弾いてみた




うーん。
弾きやすい!
トレモロは使ってないけどw
ロック式とはいえチューニングは面倒なので、あまりアーミングはしないな。

これでフィンガーボードがエボニーなら最高なんだが。
残念ながらIbanez Destroyer IIはローズ・ウッドだ。
エボニーに比べて木目が粗いので、指に引っかかる感じがあるのが難点。


EUROPE / Out of this World

懐かしのIbanez Destroyer IIに再会


お盆休みに実家に行き、置いてあった1984年製Ibanez デストロイヤーIIを回収してきた。

Ibanez Destroyer IIIbanezの当時のカタログによると、品番はDT450らしい。
フィル・コリンが好きだったので中古で買ったが、まんまフィル・コリン・モデルでは無い。
指版のインレイがブロックじゃないし、PUもセンター無しで付いてるのはIbanezオリジナルのバータイプ・ポールピースのヤツ。
いかにもハイパワー!、といったルックスだ。

しかし問題は、3弦の駒が破損しておりこのままでは演奏できないこと。20年前に中古で買ってすぐに破損。そのまま放置してあったのだった。
搭載されているブリッジはIbanezオリジナルのロックタイプ・トレモロPro Rock'r。30年前のヤツで勿論生産完了品。

さてどうするか・・・


Ibanezのお問い合わせ対応は最悪


Ibanezサイトの問い合わせフォームでブリッジ交換やパーツ取り寄せを尋ねてみたが、全く回答無しのクソ対応。

確かにサイトのFAQでは、他のブリッジへの換装はできませんとは書いてあるが、こっちはワラをもすがる思いのユーザー。解決策は無くとも何かしらお詫びがあっても良いと思うが。(定型文でもいいので)
答える気が無いのなら、フォームなんか設置しなければ良いのに。
Ibanez及び星野楽器のお問い合わせ対応は最悪だ。

せっかく持ち帰ったギターなので何とか弾ける状態にしたい。
そこで考えた策は、
1.そのままで換装可能な別のトレモロ・ユニットを探す
2.中古でPro Rock'rあるいはPro Rock'r搭載ギターを探して付け替える。
3.プロに頼んで別のトレモロ・ユニットに換装する。

策1はPro Rock'r自体が特殊なようでやはりNG。Ibanezは後にフロイドローズ・ライセンスのオリジナル・トレモロ・ユニットを作っているので、Pro Rock'rはフロイドローズの特許に何とか引っかからない様にと考案された過渡期的ユニットだったと思われる。
策2は調査した時点ではどのオークション・サイトにも出ていなかった。また、いつ出るか分からない。
オークションでゲットしたとしても、元が生産完了品だけにもし又パーツが破損したらゲームセット。
ということで策3に。
当初、近隣の楽器店への持ち込みも考えたが、楽器店レベルでは対応できないだろうと思い直し、評判の良さそうな工房を探すことに。

救世主! ギターワークスさんに依頼


そして摂津市のギターワークスさんを発見。
サイトのフォームからフロイド・タイプへの換装を相談したところ、承りますとの回答。さすが頼もしい!

その週末に約50分ドライブしてギターワークスさんを訪問。現物を見てもらった。
すると、トレモロ・キャビティのザグリが特殊とのこと。
ザグリ自体が大きいのに加え、下図のようにT字型に掘ってある。
スタッド・アンカーの幅が約84mmでフロイドの幅74mmより10mmも広い。フロイドのアンカーを設置する為にはT字の横棒部分の余計な空間を埋め木で埋める必要があるらしい。そうしないと強度が保てないのだ。
埋め木の分で当初の見積概算より1万円オーバーとなり、ついでにと考えていたピックアップの交換は断念した。

これを

こうしないといけない


SCHALLER (シャーラー)のフロイド・ライセンス品 S FRT-II GOLDデストロイヤーをギターワークスさんに預けて帰宅後、換装用パーツをサウンドハウスの通販で発注。
本物のフロイドローズは高いので、SCHALLER (シャーラー)のフロイド・ライセンス品 S FRT-II GOLDを選択。こいつが家に届いたらギターワクスさんに送って作業を開始してもらう。
納期は約3週間とのことだった。
楽しみだ。
ブログはこのプログレッシブ・サラリーマンを2007年からアメブロで始め、音楽のレビューを中心に色んなことを適当に書いてきた。
その後各ジャンルの記事に特化したブログやPHPで自作したサイトを立ち上げてきた。

そのうちのひとつ、レビューに特化したFC2のブログなんだが、FC2ブログとGoogleの間にある問題のせいか、いつまで経ってもGoogleウェブマスターツールでブログのサイトマップが保留中のまま。
さらに、アクセスが低減傾向で独自のレビューサイトと重複コンテンツと受け取られかねないということもあり、
試しに休止してみることにした。

実際に「休止」という設定があるわけではなく、ブログ閲覧にパスワード認証が必要な状態にすることで、事実上の「休止」状態にできる。

しばらくこれで様子を見てみることにする。

PANIC ROOM / Incarnate 2014 UK
PANIC ROOM / Incarnate1. Velocity
2. Start The Sound
3. Incarnate
4. Nothing New
5. Waterfall
6. Into Temptation
7. All That We Are
8. Searching
9. Close The Door
10. Dust



英国ウェールズの女性ボーカル・シンフォPANIC ROOMの4thアルバムIncarnate。

ブルーズ・ロック・タイプのギター・リフがリードするミディアム・スローの叙情ナンバー#1。
ストリングスのピチカートによるアルペジオがENYAを想起させる、清涼感のあるポップなナンバー#2。
3音からなるシンプルなアルペジオのリフをベースに、エキゾチックな要素などモーダルな響きを絡めて展開するミステリアスな#3。様々な場面転換がフックとなっている、アルバム中で最もアイディアに満ちた楽曲。
クリーン・トーンのギター・リフとリムショットで淡々と進行するバラード#4。脱退したオリジナル・メンバーのポール・デイヴィスに代わって参加のアダム・オサリバン(G)が渋いギター・ソロを聴かせる。
SUPERTRAMP風のパーカッシブなエレピ(ウーリッツァーか?)がリードするキャッチーな#5。ドラミングもエレピに呼応してタム中心から徐々にスネアを増やして行く良く練ったアレンジとなっている。
モーダルな響きが神秘的なムードを醸成する#6。
メランコリックなロッカバラード#7。ウィスパー気味な序盤から熱唱の大サビまで、アン=マリー・ヘルダー(Vo)のレンジの広いエモーショナルな歌唱が堪能できる。
何となく80年代ポップ風なムードとハーモニカのソロが胸キュンな、軽快なリズムに乗った哀愁チューン#8。
仄かに叙情を織り込んだ広がりのあるサウンドのバラード#9。
深遠でミステリアスなムードの#10。

ハード・ロック寄りの派手でエッジの立ったプレイが特徴だったポール・デイヴィスと比較すると、アダム・オサリバンは堅実ながらもやや地味なプレイ・スタイル。
ストリングス・セクション、ポール・デイヴィスによるハードなダイナミズムなどで楽曲をドラマティックに彩った前作のダークさや叙情は後退し、全体的にシンプルで透明感が増した印象。 その結果、PANIC ROOM唯一にして絶対的なセールス・ポイントであるアン=マリー・ヘルダーの歌唱がよりフィーチュアされ、#7などの叙情ナンバーでの扇情力は勿論、#2や#5などの伸びやかでキャッチーなナンバーにおいても彼女の歌声と歌唱の普遍的な魅力が引き出されている。



PANIC ROOMのアルバム・レビュー


RANDY RHOADS
いつでも、僕の心の中にはあなたがいます。

MR CROWLEY - CHICAGO IL 1982


JUDY DYBLE / Flow and Change 2013 UK
JUDY DYBLE / Flow and Change 1. Black Dog Dreams
2. Featherdancing
3. Beautiful Child
4. Crowbaby
5. Driftaway
6. Head Full of Stars
7. Silence
8. Letters
9. Wintersong
10. The Sisterhood of Ruralists



ロバート・フリップやイアン・マクドナルドらの参加で話題となった前作Talking with Strangersから4年ぶりのリリースとなる、FAIRPORT CONVENTIONやTRADER HORNEで活躍した女性シンガー ジュディ・ダイブル(Vo)のソロ・アルバムFlow and Change。

SEやスライド・ギターが幽玄な空気を醸し出すフォーク・ロック#1。妖しさとドリーミーなムードの対比がおもしろい。
管弦セクションがクラシカルで厳かな彩りを加える#2。
ストリングスとピアノのバックに控え目なボーカルが乗る、孫娘に捧げられたセンチメンタルなナンバー#3。
ダルシマーのシーケンス・フレーズからクリーンなエレキ・ギターのアルペジオに移行する、エレクトリック・フォークな趣きの#4。
弦楽セクションをバックにした穏やかなフォーク#5。
ジュリアンヌ・リーガンとの共作で、穏やかだが幾分ポップス寄りな#6。少量加えた翳りが心地良いフックとなっている。
ピアノと弦楽セクションをバックにした静謐な#7。途中でドラムも加わるが、パーカッション的なプレイで楽曲の世界観をキープしている。
男性ボーカルとのデュエットを聴かせるエレクトリック・フォーク#8。オーボエが加わる終盤のインスト・パートではドラミングもプロレッシブなアプローチを見せるも残念ながらそのままフェイドアウト。
ピアノと管弦セクションをバックにした端正なバラード#9。
管弦セクションとエレキ/アコギのギターが様々に表情を変えながらも静かに紡ぐ11分超の大作#10。アコギのパートにはトラッドの薫り漂う部分も。

一部に混沌プログレ・パートも存在した前作から打って変わって、管弦を多用した格調高いアレンジがジュディ・ダイブルの儚げな歌声に絶妙にマッチした穏やかなフォーク・ロック。
地味ではあるが、時にはこういう音楽に安らぎを求めたい時もありますね。



JUDY DYBLEのアルバム・レビュー


プレデターズ
2010
20世紀フォックス



映画プレデターズ 金曜ロードSHOWで1月末にやってました。
以前WOWOWで見たので2回目ですが、やっぱり良かったですね。

何といっても、ジャングルから抜け出た一行が目の当たりにする巨大な衛星たちのシーン。
セリフは無いのに、この絶望感あふれる「ちょっ、どこじゃ?ここ!!」のインパクトが絶大。

マトリックスでお馴染みのローレンス・フィッシュバーンがイマイチ小物臭い感じだったり、
ヤクザのハンゾーが日本刀(!)で超絶文明兵器持参のプレデターとサシ勝負する場面とか、突っ込みどころも満載ながら、主人公のロイスが全身に泥を塗ってのステルス仕様でプレデターと対決する最終決戦シーンなんかにはアーノルド・シュワルツェネッガーの第一作プレデターへのリスペクトというかオマージュが感じられて良い。

毎度お馴染み、プレデターの存在を連想させる、パーカッションを使用したトライバルなBGMもゾクゾクしますね!

そして、美し過ぎる女性スナイパー、イザベル(アリシー・ブラガ)!
ちょっとあどけなさの残るお顔がグッド。
最近どこかで見たなーと思って調べたら、さらにちょっと前にTVでやってたウィル・スミス主演のアイ・アム・レジェンドに出てました。



プレデターは、本家シリーズ以外にエイリアンVSプレデターのシリーズもあり、それらで断片的に語られる彼らの生態(狩りの目的とか人類との関わり、戦士への敬意など)がキャラの魅力をひきたててますね。

映画会社の権利とか大人の事情が色々絡んでそうですが、今後もファン心理を理解した制作陣による新たな解釈でキャラにさらなる深みを与えていって欲しいです。

PREDATORS TRAILER






キリンチャレンジカップ
日本 - ニュージーランド国立競技場(東京) 2014年3月5日


JAPAN vs NEW ZEALAND


4 - 2


得点:岡崎×2、香川、森重




カピタン長友の誕生


改装される国立競技場での最後の代表戦、さらにワールカップイヤー初戦ということで注目と4万7000人もの観客を集めたキリンチャレンジカップ。相手はワールドカップ予選の大陸間プレーオフでメキシコに敗れたニュージーランド。

日本代表がワールドカップ本大会グループCで当たるギリシャのフィジカルを想定したマッチメイキングとのことだ。
日本代表は長谷部と内田が故障で欠場、さらに一旦召集された今野と柿谷が病気で外れるなどベストメンバーが揃わない。欧州組も週末のリーグ戦を終えて直後の移動と時差でコンディションも難しい状態。

そんな中、長谷部に代わってキャプテンマークを巻いたのは、遠藤でも川島でもなく長友。
本人がザッケローニ監督に直訴したというからやる気満々だ。所属のインテルでもサネッティやカンビアッソらバンディエラに次ぐ存在として時にキャプテンマークを巻くこともある長友の日本代表での主軸たる自覚がそうさせたのだろう。
この長友とマインツで今シーズン9得点と好調の岡崎はチームでコンスタントに出場しているだけあって良い動きを見せていた。

序盤はパスの冴えを見せる日本代表がペースを握る。
前半4分、香川がニージーランドDFラインのウラに出したパスに岡崎が反応。相手GKやDFともつれながら泥臭く押し込み日本代表が先制!。





続く7分、ペナルティエリア内で倒された香川が自らPKを決め、2-0。
さらに11分に本田のFKに森重がヘッドで合わせた3点目、17分には左サイドで粘った香川から本田、本田のヒールキックに走り込んだ岡崎が左足で蹴り込んで4点目と日本代表がニュージーランドを圧倒。





以降はペースと連携が落ち、39分に強引な突破からニュージーランドに得点を許し前半終了。

後半開始時に一気に4選手を投入(青山→遠藤、山口→細貝、酒井宏→酒井高、岡崎→清武)。
これがさらに安定感を下げる要因となり劣勢に。
課題のフィジカル勝負で押されDFラインを下げる悪循環に。
その結果、ペナルティエリアに送られたクロスに対応した森重がフィジカルで負けるファウルまがいのプレーから後半35分に2点目を献上。
4-2で試合終えた。

ドラマティックな展開の予感


所属チームでの状態や日本代表での立ち位置によって各選手のコンディションやプレーにバラつきが感じられたゲームだった。
岡崎、長友のコンスタント出場組はさすがの出来。
健闘するも体力面で課題の見える香川、今ひとつキレの感じられない本田のサブ組はゲーム勘不足。
細貝をはじめとする未だ代表での存在感が中途半端な選手達はチーム戦術と自己アピールの狭間で苦しんでいるように見える。

次はもう壮行試合的位置付けの5月27日キプロス戦しかない。
もはや戦術的な上積みは期待できないだけにメンバーのコンディションだけが気がかりだ。
もし、手術した長谷部の回復が間に合わない場合はどうするのか?
古くはフランス大会でのカズ落選、最近では南アフリカ大会でのキャプテン交代と戦術変更など、本大会前に時として起こるドラマティックな展開が今回も起こりそうな気がする。


サッカー日本代表の観戦記

FROST / The Rockfield Files 2013 UK
1. Hyperventilate
2. Heartstrings
3. Black Light Machine
4. Dear Dead Days
5. Pocket Sun
6. Milliontown
7. Lantern
8. Black Light Machine



英国の現代型プログレッシブ・ロック・バンドFROSTのスタジオライブ。

オーディエンス無しなのでライブならではの臨場感は希薄ながら、録音やミックスの良さもあってFROSTらしい音の密度とスリリングなアンサンブルが楽しめる好盤。


アレンジをスタジオ盤とは変えている部分もあるが、それがまた新鮮でカッコ良く、改めて楽曲自体の素晴らしさを認識させられる。

ジェム・ゴドフライ(Key/Vo)の弾くキーボードは基本的に最新のデジタル・シンセで、70年代回顧型プログレ・バンド達の好むヴィンテージな音色とは一線を画したソリッドなものなのだが、スタイリッシュなFROSTの音楽性に非常にマッチしている。例えば、ジョン・ミッチェル(G/Vo)が所属するもう一つのバンドIT BITESのジョン・ベックが90年代の良さを漂わせる変幻自在のキラキラ・トーンで楽曲をデコレーションするのとはまた違った方向性で、もっとグイグイと自ら楽曲を牽引する感じなのが新しい。

#2は新曲。BEATLESやELOを微かに香らせる英国ポップらしいキャッチーなメロディを抜群のセンスによるアレンジでプログレッシブに仕上げた中々の名曲。ポリリズムの中、トリッキーなドラミングが印象的なインスト・パートがプログレッシブで、ポップな歌唱パートと良い意味でのギャップを生み出している。

今回はアコースティック・セッションとして収録されたメロウなもう一つの新曲#7と合わせて、2014年リリース予定の新作アルバムに期待が高まります。



FROST のアルバム・レビュー


TRANSATLANTIC / Kaleidoscope 2014 USA/UK/SWEDEN

1. Into the Blue
I. Overture
II. The Dreamer and the Healer
III. A New Beginning
IV. Written in Your Heart
V. The Dreamer and the Healer (Reprise)
2. Shine
3. Black as the Sky
4. Beyond the Sun
5. Kaleidoscope
I. Overture
II. Ride the Lightning
III. Black Gold
IV. Walking the Road
V. Desolation Days
VI. Lemon Looking Glass
VII. Ride the Lightning (Reprise)





現代プログレッシブ・ロックのスーパー・バンドTRANSATLANTICの4thアルバムKaleidoscope。

序盤にチェロの厳かな音色で奏でられるテーマ・メロディがシンプルでありながら深く心に突き刺さる5部形式の25分超組曲#1。そのままバンドでシンフォニックにテーマを継承、インストゥルメンタルによるダークなパートやブルーズ・ロックのパートを経てメロウなニール・モーズ (Key/Vo)の歌唱がイン。2コーラス目にはメロトロンも効果的に使用。シンセやギターでテーマを繰り返し徐々に盛り上げる。4部にはツアー・メンバーのダニエル・ギルデンロウ(PAIN OF SALVATION)がボーカルで参加。ブルージーなパートにPAIN OF SALVATIONの直近アルバムRoad Saltのイメージがよぎる。最後は2部をリプライズ。アメリカンで爽快なサビを経て壮大なテーマ・メロディで締める圧巻のオープニング。
シタールも交えたアコースティックなイントロに導かれるメロウなフォーク・タッチの#2。ロイネ・ストルト(G/Vo)の良く歌う哀愁のギター・ソロが素晴らしい。
#1のテーマ・メロディの最後のフレーズをモチーフとし、シンセを中心に変奏しながら次第に上昇するリフを持つ#3。ノリの良い3連のリズムを支えるマイク・ポートノイ(Dr/Vo)の溌剌としたドラミング、全員で歌うコーラス・パートに4人が交代でリード・ボーカルを取るパートなど 、ライブ映えしそうな楽しいナンバー。リード・ボーカルのロイネ・ストルトが独特のコブシで冴えを見せ、ここぞで鳴るメロトロン、高揚感に溢れるテイストなどが初期FLOWER KINGSを彷彿させる。
イントロにチェロをフォーチュアしたピアノ・バラード#4。Rich Mouserなるゲストによるペダル・スティールの滑らかな音色も合わせて、もの悲しい中にも心が浄化されるようなムードが心を打つ。
7部からなる31分超のタイトル・トラック#5。センチメンタルなメロディを中心にしたインストの序曲から、オルガンとギターによる明朗でアメリカンなリフに一転しニール・モーズによる最初の歌唱パートへ。続いて不穏なムードから欧風叙情を漂わせたロイネ・ストルトの歌唱パートへ移行。メジャー7thのサビはFLOWER KINGS風。さらに楽曲は緩いムードのピート・トレワヴァス(B/vo)の歌唱パートに。素朴な歌いっぷりと仄かな叙情を交えた心温まるサビが英国調でGENESISの小曲風でもある。リード・ボーカルが各人のカラーに絶妙にマッチングしている。期待したが、マイク・ポートノイの歌唱パートは無し。(本当はホッと安心)そして再びニール・モーズが今度は3連にアレンジして歌うパートへ。ムードを変えるフックが挿入され、バンドが一丸となってのアイディア満載の渾身のインスト・パートでいよいよラスト・スパート。2部のリプライズにメロトロンをバックにしたテーマ・リフが変奏して繰り返され感動のフィナーレへ。

今回も、リーダー・クラスの各メンバーがそれぞれの個性を発揮しながら同時にチーム・プレイにも貢献するという、スーパー・バンドの理想的な姿を提示。
長尺組曲2曲をアルバムの最初と最後に配置、テーマになるメロディを楽曲の随所に巧みに忍ばせて統一感や耳に残る印象を持たせる手法はオーソドックスではあるが、プログレ・ファンやアルバム通して聴くリスナーには嬉しい配慮でもある。
またこれが、ファンに迎合したというよりも彼ら自らのプログレ・ファン気質から自然に楽しみながら滲み出た感があるのが良い。





TRANSATLANTICのアルバム・レビュー