あるクソ暑い夏の日。
ミサは、俺とくるみの専門学校時代の同級生。当時は良く3人で遊んだ。色んな意味でね。
くるみとは特に仲がよくて、卒業後も旅行に行ったり、週末ランチしたりする“気の置けない親友”だ。
ミサは離婚して一年。
高校生の息子と二人暮らしで、最近は恋愛もご無沙汰らしい。
ミサが久々にうちに遊びに来ると聞いて‥ドッキリを仕掛けることにした。
ーーー
くるみと俺は、ミサにちょっとエッチなドッキリを仕掛ける作戦会議中。
くるみはニヤニヤしながら、机の上にメモとペンを広げる。
くるみ「ねぇ、あなた。ミサ、最近欲求不満って言ってたでしょ？
ちょっと私たちが“刺激”を与えてあげるのはどう？」
俺「刺激って…くるみ、まさか俺を巻き込むつもり？」
くるみ「もちろんよ。あなた、ミサの前でちょっとドキッとさせてみて。」
俺「はは…いや、それって…俺が翻弄されるだけじゃ…」
くるみは目を輝かせて笑う。
「いいの、楽しんでやってみて！面白くなるわよ」
ーーー翌日の夕方。
ピンポーン。玄関のドアを開けると、ミサがコートを羽織って登場。
コートの下は、トップスにミニスカートという、ちょっと露出多めの服装。
ショートヘアが元気に揺れる。
ミサ「久しぶり！あれから色々あったわよね」
俺「ほんとだな…」
くるみ「……あら。今日のミサ、やけに“勝負”してきたじゃない」
ミサ「ほら、久しぶりだし……たまにはさ」
三人はリビングでお酒を手にしながら、昔の思い出話に花を咲かせる。
やがて下ネタも交じり、笑いが止まらない。
俺「……あ、もう酒ないな。ちょっと買ってくるわ」
くるみ「あ、お願い。ついでにおつまみも」
ミサ「コンビニ近いんだっけ？すぐ戻ってきなよ〜」
軽い感じで玄関を出たけど、背中越しに感じる二人の視線がやけに意味深で、少し引っかかった。
――嫌な予感、というか。
くるみの顔が、完全に“何か企んでる顔”だった。
⸻つづく