次郎くんは中学2年生。
少しおっちょこちょいだが、学校が楽しくってしょうがない。
部活は楽しいし、給食もうまい、気の合う友達もたくさんいるし、
授業だってちょっと眠いがほどほどについていけてると思っている。
テストも一夜漬けで何とかごまかし、こんなのチョロイと、家ではゲーム三昧だ。
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ところが、そんな次郎くんの心に、最近、不安な陰りのようなものが生じ、
それが徐々に大きくなってきたのだ。
ことの発端は先月の実力テスト、
予想外の結果に多少のショックは感じたものの、
オレだって勉強しさえすればすぐに挽回できるさと高をくくっていた。
何せ、オレは天才だからな、ハハハ。
ところが、いつでもやれると思っていたその勉強が、
やらなければと思えば思うほどますます手につかない。
すぐゲームや漫画に逃避してしまい、
だんだん自分の意志の弱さに自己嫌悪さえ覚えるようになった。
あの天真爛漫な次郎くんが、
今や見る影もないほど鬱々としている。
・・・・・
(つづく)
