9月30日はここ数年の自分の人生において比較的重要な日となっている。

2015年、ちょうど2年前の今日私は新卒で入社した会社の最終出社日を迎え、朝から最後の仕事と片付けに追われていた。

そして次の日からは現在勤めている会社に勤める事になっていたから、よく考えればそれまでの生活を振り返る事なんて無かったのだ。

 

思えばいい会社だった。大学4年だった当時、まだリーマンショックの余波を引きずっていたに加え、震災の影響もまだまだそこかしこで感じられた。にも関わらず友人たちは、そこらへんのおばちゃんたちでも知っているような大企業へと就職を決めていった。一方の自分もそういった企業を目指すも、いわゆる「祈られる」という結果に終わる事が少なくなかった。今なら分かるが、自分が社会で働くという事を全く想像出来ず実績も無く、頓珍漢な問答を繰り返していたように思う。

そんな自分を拾ってくれた会社はあまり知られていないBtoB企業で、しかも何をやっている会社か(勿論全うな内容であるが)なかなか説明が難しく、コンパの席では説明に苦労したがそれ以外は満足して仕事に打ち込んでいた。

紆余曲折はあったが、満足いく環境で仕事に打ち込めた事は幸いな事だった。

 

なぜ今日、昔を振り返るような、こんな日記を書き始めたのは、昨日9/29、9月の最後の平日であった日の早朝に、なぜだか分からないが目が覚めた事がきっかけである。

時計を見たら朝4時だった。前日も寝たのは日付が変わる頃だったから、とてもじゃないが熟睡とはいえない。だが、目はこれでもかというくらいに冴えている。

仕方が無いのでリビングに出て、外を眺めた。勿論真っ暗で、少し街頭が光っているのが見えるくらいだ。そんな光景を見た時に、本当になぜだか分からないが、一説の言葉が舞い降りたのである。

 

-I’m waiting for the dawn.

私は夜明けを待っている、くらいの意味だろうか。

そう、文字通り自分は今夜明けを待っている。そしてこれから先、かならず日は昇るという事をこの瞬間自覚したのであった。

 

10月1日から働き始めたコンサルティングファームも、同じように環境、人に納得できる環境ではあったが、思えば私は自分の能力を過信していたのかもしれない。

できると思っていた事ができなかったり、納得いく形でタスクを終わらせられなかったりする経験は、とてもストレスを与える物で、月並みな表現だがそれこそつまづいたり、暗闇の中を手探りで歩いているような感覚に何度も陥った。今も色々な人に相談し、もがき続けているといった方が正しいだろう。

そんな中で、昨日経験した特別な朝はその暗闇の中をひたすらに過ごしていれば、いつか夜は明けるという事を実感させ、日々の中で忘れそうになっている事を思い出させてくれたように思う。

そして、その天啓のような言葉をタイトルに添え、自分がどのような日々を辿ってきたのか将来思い返せるように、ブログに記録していこうと思った次第である。

 

さて、これを書き終えたら明日の試験勉強の続き。

 

Tunes:

Wilderness-PAX JAPONICA GROOVE

天地流転-PAX JAPONICA GROOVE