小泉八雲 旧居 | 英国アンティーク・雑貨『VICTORIAN DREAM』ブログ

小泉八雲 旧居

アイルランド人とギリシャ人の両親から生まれた文学者の
ラフカディオ・ハーン
後日本に帰化した小泉八雲です。

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小泉八雲(1850-1904)

この松江には、中学校や師範学校の英語教師として
明治23年(1890年)に到着し、1年と3ヶ月を過ごしました。

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宍道湖沿いには、八雲の記念碑が建っております。

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松江で知り合った武家の娘の小泉セツと結婚したハーン。
彼の日本名の「八雲」は、「八雲立つ出雲の国」からとったと
言われるように、彼はこの土地を愛しました。

八雲は、セツから聞いた日本各地に伝わる伝説を表現豊かに再編し、
怪談~Kwaidan~』という作品を生み出したのは周知のとおりです。

『耳なし芳一』、『雪女』、『ろくろ首』、『むじな』など
17編の怪談話は、読んでいてゾクゾクっとしますよね。

この念仏を無我夢中で唱える芳一の像は、表情豊かで、
さながら文章から飛び出したかのようです。

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八雲は、1年3ヶ月の松江生活の中で、
この武家屋敷に約半年間住みました。

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この武家屋敷は、旧島根藩士の根岸家のもので
家主は維新後、現在の出雲市の郡長をしており屋敷は
空いていた状態だったので、かねてから庭のある武家屋敷に
住んでみたいと希望していた八雲に貸し出したのだそうです。

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まず、屋敷に入ると見事な枯山水の庭園が目に飛び込みます。

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この美しい庭園は、家主の先代が明治元年(1868年)に造った
もので八雲も大変気に入ったのです。

そして、八雲著書『知られざる日本の面影』の中の「日本の庭園」に
この庭園や武家屋敷のことが書かれております。

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八雲は真ん中の居間からもう一つの庭をみる事を
楽しんでおりました。

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後ろを振り向くと、もう一つの小庭園が。

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コロコロと寝返り打っても、
両側から美しい庭を観賞できる。
とても幸せですね。きらきら

彼の気持ちになって和の美しさを感じられるので、
貴重な武家屋敷の中に上がらせてもらえることは
とても有難いことです。

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机がやけに高いなぁと思っていたら、彼はすごい近眼
だったので用紙が良く見えるように工夫していたようです。

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江戸時代中期に建てられたこの武家屋敷は、
代々の根岸家によって八雲が生活していたままの姿で
保存されていて、彼が日本で暮らした空間が保たれている
のは唯一この松江の旧居のみで大変貴重です。

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浴衣に下駄を好み、東洋人の私たちの心に沁みる作品を
生み出した八雲の日本に対する深い愛情は、この島根県から
来ているとこの空間や町を歩いていて思うのです。

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そして、八雲旧居のお隣には、小泉八雲記念館があり
彼のゆかりの品々が展示されております。

彼は大のキセル好きだったようで、
素敵なコレクションが印象に残っております。煙管

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