新規のあんけん、設備とうし、商品かいはつ。
普段は驚くほど迷いません。
良いと思えば即決。
悪いと思えば即却下。
ところが――
ことプライベートの買い物になると話は別です。
今回のテーマは、MOTO GUZZI V7 Special
気が付けば、悩むこと約240時間。
シゴトの決断は秒速なのに、バイク選びは10日間。
バイク乗りという生き物は、案外そんなものなのかもしれません。
しかし、よく考えれば当然です。
MOTO GUZZI V7は投資案件ではありません。
「10年後、20年後、30年後にガレージで眺めてニヤニヤできるか」
それが判断基準です。
数字では測れません。
だから迷うのです。
そして、ついに実車を見なければ決められない段階へ。
日本代理店へ連絡すると、
「たまたまですが、各色揃っていますよ。」
との返答。
これは行くしかありません。
朝食を食べるや否や、自宅のある瀬戸田を出発。
現在通勤で活躍中のAprilia RX125に別れを告げることもなく、YZF-R25で高速道路へ。
目的地まで約100km。
バイクを買うためにバイクで向かうという、なかなか効率の悪い移動です。
到着後、社長とご挨拶。
実は以前、通勤用のAprilia RX125を購入したのもこちらのお店。
世間は狭いと言いますが、バイク業界はもっと狭いようです。
そして、いよいよ実車と対面。
候補は2台。
Bianco 1969(ホワイト)
Nero Smeraldo(エメラルドブラック)
悩みに悩んだ240時間に対して、実車の前ではわずか10分。
結論は、
Bianco 1969。
無事契約完了です。
ところで、このMOTO GUZZIというメーカー
驚くことに現在でもイタリア本国で組み立てられています。
しかも最新のユーロ5+排出ガス規制をクリアしながら、
振動はしっかり残り、
鼓動感もあり、
排気音もきちんと楽しい。
むしろ以前の規制時代より存在感が増しているように感じます。
「排ガス規制対応車」と聞くと優等生を想像しますが、このV7はどこか不良少年のまま大人になったような雰囲気があります。
正直なところ、
こんな空冷Vツインの個性的なバイクを新車で買えるのは、もしかすると今が最後かもしれません。
次のユーロ6ではどうなるのでしょう。
もしかすると、
「エンジン音って何ですか?」
という時代になるのかもしれません。
そう考えると、このV7との出会いは運命だったのかもしれませんね。
ちなみに、このバイク。
売る予定はありません。
資産価値のためでもなく、
投資のためでもなく、
ただ単純に好きだから。
10年後も、
20年後も、
30年後も、
ガレージで眺めながらニヤニヤしている自分が簡単に想像できます。
あとは納車を待つだけ。
これが一番長い時間なのですが。
早く来ないかな。


