わたしは一卵性双生児です


だからといって、全く見分けがつかないくらい似てるわけでもなく
名前と顔が一致しないから間違われる程度



でも、小学生当時になかよしで連載していたミラクルガールズがすごく好きで、わたし自身も『一卵性双生児』という『設定』が嬉しかった





母はいつも、わたしたち三人姉妹を育てるのに絶対に比べないと言ってくれてました

姉とわたしたち双子とそれぞれ同じ歳のきょうだいがいるママ友が、「上はこんなに出来るのに、なんで下は…」といった話をするのを聞いていてすごく嫌だったそうです



ただ母が比べなくても、自然と自分自身で比べてしまうのが思春期なんだろうな





姉は美人でセンスが良くて、字も絵も上手で愛想も良い
双子の妹は、顔こそ似てはいるけど歯並びが綺麗だし、字も上手だけど絵は飛び抜けて上手い


わたしは、なかなか指吸いが直らなくて歯並びがガタガタで、字は上手くないけど絵はそれなりに描けたもんだから、自分の特技ぶって描いてた



だけど、やっぱりセンスが違う
どうしても、比べてしまう



母は、比べはしないけど

違いも認めてはいなかった




周りからも、姉は別格だし、わたしと妹は『双子ちゃん』でまとめられることが多かった

『双子ちゃん』の特別感のある設定が嬉しいから、周りにも、自分自身にも、妹とわたしは全く別の人間で、人格で、人生だということを主張しなかった








今年の1月9日、八木さやちゃんの講座を受けに行ったその帰りの船を待っている時、同じ受講生の方がいらしたのだけど、妹が声を掛けてSNSのアドレスを交換していた
同じ場にいたから、わたしも何となく交換した

妹はすごい巡り合わせ!とウキウキしていたのだけど、わたしは特に何の感慨もなかった
その心の中は、わたしも妹と同じように何か感じ取れないと、ただの凡人がそれ以下になりそうで焦ってた



『双子ちゃん』だから同じでないと



『双子ちゃん』だから妹と同じように考えないと







わたしには、盛大な『妹ブロック』がかかっていた








8月5日にリリースされた、米津玄師さんのアルバム『STRAY SHEEP』の中のまちがいさがしという曲


『まちがいさがしの間違いの方に生まれてきたような気でいたけど』



そんな歌い出しで、米津さんの優しい声で、わたしの真ん中に突き刺さった










わたしはずっと、まちがいさがしの間違いの方だと思ってたんだ



他の人より、より近くに似たものがあったから







わたしと妹はまちがいさがしの絵で、私はなんとか正解の方だと思い込もうとしてた

そしていつもいつも『間違い』をみつけては、やっぱり間違いの絵の方だと劣等感に苛まれてた














この曲を聴くまでは気付けなかった






『まちがいさがしの正解の方じゃ』、今のわたしではなかった

そもそも、姉や妹を『正解の方』にするのが間違ってた








人間ってすごいなと思うのは、一卵性双生児はそれこそ本当の最初は同じ一つの細胞で、DNAも同じ(ってテレビで見た気がする)で、育ちも環境も同じなのに、考え方も嗜好もその他諸々全然違うところ

まして赤の他人なんて全く別物なのだから、まちがいさがしをしても間違いだらけにしかならない









わたしはもっと、わたし自身をみつめてあげなきゃいけなかったんだ