我が動物病院や隣接する家内の実家の周囲で 夜になるとたびたび起こる事象。
人がいないはずの夜間防犯灯の度重なる点灯 家の裏の空き缶がカラカラ音を立てる 外の
ゴミ捨て場が荒らされているなど。
今年の春先から GWころまで頻繁に起こった。
人の気配がないので さては動物の仕業かと (本当はやってはいけないが) 外にキャットフードを
おいてみた。
すると 朝になると空になっている。
ところが 猫の姿は全く見られない。
そんなある日 駐車場を横切るやせ衰えた子猫の姿を確認。
やつれ具合といい 近所の聞き込みの状況からして 昨年末に生まれた猫が数匹
この辺りをうろついているという話をきいた。
病院の前の道は車両が多く 交通事故にあう危険性が高い。
何とかそればかしは防がないと。
キャットフ-ドを病院の裏に毎晩おいてみた。
そんなある日 塀の上から子猫のか弱い鳴き声が そしてエサをねだって寄ってきた。
最初は 一定の距離まで近づくと警戒して一目散に逃げた。
が 繰り返すうちに足にまとわりついてきて 頭をなでさせるようになった。
それから毎日 病院の裏でじっと待っている猫。夜になり病院を閉めると 私が泊まっている
隣家まで追っかけてくる。
家に入れるわけにはいかないので また明日と言ってお休みをいってドアの中へ。
刷りガラス越しに 猫の姿が映って とても寂しい気持ちになる。
朝外へ出ると 猫はドアの外で 庭で泣きながら待っている。毎朝である。
もう放っておけない衝動にかられ この野良猫を室内で飼育できるよう根気よくて手なづけていくのである。