Vespa100S

 

 

このバイクと出会ってから31年

 

現在のベスパは2代目になる

 

初代ベスパは同じ100Sの黒だった

 

ベスパに乗ってみよう…

 

気軽に乗れて、トラッドが似合うバイク

 

決して構えずに自分のスタイルで乗る

 

 

 

初代ベスパは程度が良い中古車だった…

 

バイクショップであれこれ話して、スタイルは崩さずにシンプルなドレスアップだけで

 

 

初代ベスパの納車日は

日が暮れて空にはペーパームーンが顔を見せていた寒い日だった

 

ベスパは基本、

走らない、止まらない、バランスが悪い、キーはハンドルロックだけ

 

古い設計のバイクだった

 

しかし独特なスタイルのラインに、美しさと官能的な魅力を感じた

 

自分的なベスパライフは

通勤でもない、その気にならなきゃ乗らない

このバイクが似合うカフェに向かい、温かいコーヒーを楽しむ

 

そんな乗り方だった

 

ライディングスタイルは

ダッフルコートにマフラーをぐるぐる巻にして乗馬ヘルメットを被り走る

 

ゆっくりゆっくりと

 

現在発売されているバイクと比べれば天と地の差の性能の違いがある

 

でも

このベスパはスクーターの原点であり、イタリア生まれのバイクだった

 

ローマの休日に登場するベスパ(フェンダーライト)はアン王女が新聞記者と乗るシーンが有名

 

ローマの休日に影響されたわけではないが、ベスパを乗ってみたい そう感じたね

 

初代ベスパでは雨が振らない休日には、必ずカフェでコーヒーを楽しんだ

 

ツーリングにも行った

 

300km走った時もあった

 

ある時、初代ベスパが車に当てられるということがあり、ベスパのレッグシールド部分が曲がってしまった

 

ベスパのボディはすべて鉄でできており、フレームを持たないモノコックボディであるためこの事故は全損扱いとなった

 

あーあ…

 

 

しかし全損での賠償と負い金して

もう一度ベスパに乗りたい…

 

そう感じていた

 

なかなか車輌がなかった

 

ある時、あるバイクショップに新車として入荷されたベスパを購入した

 

カラーはネイビー

 

初代と全く同じのステッカーと貼り、同じ部品の取り付けをした

 

そして

Vespinoと名付けた

 

このVespinoは今年で28年の付き合いになる

 

そしてその28年間に走った距離は

まだ1,584km

 

28年でね…

 

この1,584kmの走行は思い出が詰まっているもの

 

 

自分が幼少の頃、父にラビットスクターの前に乗せてもらった

今でもその時の気持ちよかったことは忘れない

その時、父と話したことも

 

 

自分は

息子が出来、自分が父に乗せてもらったように息子を乗せたい

 

そんな想いがあった

 

そして息子が成長してきて、幼稚園に通う頃から乗せるようになった

幼稚園の送り迎えをVespinoで…

息子はVespinoに乗るのがお気に入りになった

 

夏には仕事が終わって帰ると息子が待っている

 

夜の風が気持ちよくて…

このように前に乗りハンドルにつかまる

 

そのような毎日を過ごした

 

その年の夏から秋に変わるころ、Vespino をフェリーに乗せ徳島までいった

 

そして向かうは大鳴門橋

 

バックに大鳴門橋が見える場所でシャッターを切った

 

普段は近場のみ

 

このときに初めて息子を乗せての遠くまで走った

 

そんなVespinoと息子と自分の時間であったが、息子も大きくなってくるので前に乗せるのは難しくなった

 

それから

息子と乗るバイクはVespinoから変わっていった

 

Vespinoとの時間たくさんの写真と撮った

Vespinoと夕暮れ

 

Vespinoと和歌山城

 

息子が乗るVespinoの影

 

南海紀の川橋梁下にVespinoと

Vespinoはイタリア生まれ

そんな場所での撮影

 

まだまだたくさんの写真と撮ったが…

 

Vespinoを放置してから6年の月日が過ぎ、また走ってみたい

そう感じるようになった。

 

先日の休日、

Vespinoのメンテをしっかりした

 

またVespinoで風を切って、風を感じ、匂いを感じながらね…

 

そう感じたのも、ゆっくりと短距離を2人で楽しみたいと感じたから

 

 

 

 

自分の生きてく中での満足と癒やしと笑顔になるために…

 

 

 

Vespino Life

それはThe Good Lifeとなるんだ

自分のね…