空白の3年間にしていたこと。
断捨離を敢行し、100を越える在庫キットはその殆どを処分。
資料となる雑誌や本も、同じように可能な限り手放しました。
敢えて何があったのかを説明してといわれたら「キットを作るためでなく溜め込むために買い続けている状況が常態化している事実を深刻に考えた」ということです。
これは健全な状態とはいえない。もはや病気。
物心ついた頃から側にあった模型なので、いつかまた戻ってくるという自覚はありました。
だからこそ、その時が来るまで模型に関することを一度身の回りから遮断することを決めました。
手元に残したものは僅かでしたが、「手放すか?手放したくないか?」と自問自答した時に、その何れもが「これは手放したくない」と強く感じたものばかり。
残したキットの数は10を下回る量であり、本に関しては僅かに3冊だけでした。但し、工具類だけは一切手放しませんでした。
何を残したのか、それはこれから制作記として書く際にお目にかけることになります。
保育園年中組さんだった子供が小学校に進学したくらいだから…3年という期間は長い。マイペースにも程がある…
この3年間何をしていたかというと、ロードバイクに溺れてました。乗る方もそうですが、ご想像通り?カナルは主に弄るほうが専門です。
このバラ完というやり方は模型制作と非常に似通っていると感じることが多々ありました。だから熱中したのかも知れません。
完成車を買うということは、塗装済み完成品のフィギュアを買うのと一緒で、手軽に手に入る一方、100%自分の思い通りの仕様のものは(一部の例外を除いて)手に入れることが難しいのです。
加えて3年前に始まったコロナ禍に於いて、ガンプラ業界がそうであったように、自転車界隈も世界的な需要の高まりにメーカーの供給が追いつかず、たとえ買いたいと思う自転車があったとしても納期はいつになるかわからない(2〜3年待ちもザラ)という先の見えない状況が生まれ、輪をかけるようにウクライナ紛争を発端とした原料の高騰が拍車をかけ、エンドユーザーは「どうしたらいいの?」という環境に置かれることになりました。
今ではその海外通販も、極端かつ長引く円安の影響を受け、以前ほどの割安感は無くなってしまいましたが、依然として後者の中古パーツ市場は活発です。
買えぬなら 自分で組もうロードバイク
ショップに出入りして知識を貪り、自分で調べて失敗もしつつ、できることが少しずつ増え、気がつけば首までこの業界に浸かっていました。
しかし最近になって、そろそろ古巣が懐かしく感じられるようになったので、久しぶりに彫金用の工具を手にしました(←ニッパーじゃないのか
ずいぶん久しぶりにアメブロを覗いたら、もう辞めてる方や記事の更新がない方がたくさん…それはそうですね。
自分の書いた記事もどこか他の人が書いたような感じがします…あれから随分経ちましたしね。
SNSの投稿もインスタが主流となって久しいですが、いかに文章を削って簡潔に纏めるかに注力するあまり、長文を書くことを忘れている気がします。
リハビリしないとね…
リハビリといえば、やっぱりまずはガンプラだよね…でも。
やめろよ…せっかくの完全変形スーパーキットだぞ…穴を開けるなんて…
このキット自体は2017年の発売当時に購入して積んでいたものです。新しく買うのではなく、まずはあるものを作っていこうということです。
発売当時の定価は6,000円でしたが、現在の相場はというと10,000〜15,000円。あり得ないほどの高騰ぶりです。
実は昨今の転売屋の横行で荒れてしまった市場に嫌気がさしていたことも、戻ってくる決断を大幅に遅らせた理由でした。
でも、やるからには手を入れて自分だけの作品にしたいと思うのは、ロードバイクのバラ完と同じ。
実は休養期間中に何度か積みプラをパチ組みで制作したのですが、満たされなかったんですよね…
MG ディープストライカーとか、普通に子供と楽しみながら作りました。作ったのですが…
そこにはエンターテインメイト性というか、プラモを組み立てている、という真っ当な楽しみ方はちゃんとあるけれど、それで終わりになってしまう。
何かを追求するという楽しみ方は存在しなくて、それが物足りなく感じるというか…自分には、消費するような作り方は合わないな、と再確認した次第です。
今回は模型製作と同様に記事を書くこと自体のリハビリも兼ねて、数回に分けてこのキットの制作記を書きたいと思います。
お久しぶりな方も、初めましてな方も、どうぞよろしくお願いします。
まずはキットの印象から。
パーツ数は多めですが、変形機構に必要なもの以外は理詰めで点数を設定している印象を受けます。
おそらく、今年に入って発売されたゼータガンダムVer.Kaのほうがパーツ点数は相対的に多めになっているのでは、と想像します。
なぜなら、ダブルゼータガンダムは、腕の引き込みもなく、両脚の複雑な折りたたみもないから。
ランナーから目的のパーツを探しやすいような配慮も見られ、組み上げはハイペースを維持しやすい感じです。
実はこのキットの発売から少しして、FAZZの発売がアナウンスされたのですが、設計サイドの話ではまず最初にFAZZの企画があり、逆バリエーションとして派生したのがこのダブルゼータガンダムだったのだそうで、そういう視点でランナーの構成を確認してみるのも面白いなと思いました。
変形も設計通りにさせたいので、フレームの構造には手を入れず、アニメーションイメージを表現するためプレーンな見た目の外装にパネルラインを彫り、穴を開け、VHFアンテナを埋め込み直しました。
意外かも知れませんが、ノギスです。
とにかく、ノギスが使えなければバラ完どころかパーツ交換さえ満足にできません。
お陰様で「目見当」という概念がなくなりました。
個人的に驚いたのは、「老眼」の兆しが感じられたことです。
これが老いというものか…
まめな更新はないかもしれませんし、以前ほど詳細な記事にはならないかもしれませんが、完成作品を増やしていくために、継続して記事を書いていこうと思います。
続く。