チェストの引き出しを整理していたら、2006年9月9日に書いた今は亡き両親への手紙、遺書が出てきた。

 

そうだこれは海外旅行に行く前、もしものことがあった時を考えて書いたものだったということを思い出した。

ちょうど30代…。

両親は私が海外に行くことをすごく嫌った。エイズになる、殺害されるなどネガティブな印象しかない両親にとっての海外。

だから黙って海外に行っていたのだ。

 

そんな両親は今はこの世にいない。母は2023年1月に他界、父は2024年10月に他界

19年前の両親への手紙(遺書)を読んでみると涙が出た。

 

「お父さん、お母さんの子供に産まれて本当に良かった。父方、母方、両家の親戚がすごく好きでした。

万が一のことが起きたら…を考えて書いていますが、たぶん一番の心残りは、親孝行できていないこと、それだけです。

私は自分が好きでこんな自分に育ててくれたお父さん、お母さん、じいちゃん、ばあちゃん、親戚のおじちゃん、おばちゃんに感謝しています。

妹に姉として何もしてあげれなかったことも悔いています。

無事に帰りますが、万が一があったら…

"ありがとう"わが人生悔いなしです。」

 

私が19年ぶりに読んで気づいたこと。

遺書に自分を好きだと書いている!こんな自分にしてくれたのは両親のおかげと思っていたんだ。

親孝行できていないことに罪悪感を抱いていたんだ。

このことに関しては両親の最後、病気になってからしっかり介護して、治療して、寄り添った。精一杯できることをした。

親戚からもすごい親孝行したよって言われたこともあり、親孝行は少しはできたと思う。

あとは妹に何をしてあげれるかが課題かな。

 

遺書は定期的に書いていてもいいなと思った。

遺書は死を前提に書いているから結構本音が出る。自分に正直に書ける。ある意味自分を客観視できるものかもしれない。