世の中には自分と瓜二つ、本人見紛うたる生物がひとりやふたり存在するという
わたくしはこのような奇跡的な出会いに至ったことが皆無であるため
前回までの出来事は衝撃的であり、今後の人生を考えさせる出来事であった
たとえそれが、人ではなく、製品という形でしか見えなかったとしてもだ
この広い世の中で、星数程もある職業の中から
プロダクトデザインという業を職とし
ご当地土産作成という、デザイナーの中でも特定の項目を専攻し
革と金属の融合という奇想天外なアイデアを創造し
楕円形を象ることで実用性と生活への浸透を配慮する真心があり
絶妙なモチーフを適度にディフォルメするユーモアに長け
製品化に至る企画実行力がある人間
が、福岡県と東京都に存在するという驚愕の事実
この極度に類似した製品が250里も離れた地で存在するというのは
人類の進化過程というものはやはりどこか類似するということなのであろうか
もちろんご当地キーホルダーという郷土性の高いものは
当たり前に各都道府県、各市町村でデザインされ作成されているはずである
各都道府県で一番センスに長けた人物がデザインをし
各都道府県で一番技術力、最先端設備ある工場で作成され
各都道府県の県知事が先導して流通販売している筈である
しかし、あまりの奇跡的な確立の為
「もしかすると群馬県あたりの町工場で、日本全国のキーホルダーを一括して・・・」
という非常に危険な思想にとらわれてしまった
まさかそんなことはありえない
こんな美しいデザインを生み出せる人物がそんなことをするわけがない
ご当地土産の常識や良心を覆し裏切るような行為をするわけがない
一瞬でもそんな目で見てしまった自分が情けない
キーホルダーの神よ、あぁ、どうかお許しを、ジーザス
とまぁ、奇跡の価値というものについて妄想熟考一人遊びに興じていたら
那覇空港の土産屋で遭遇いたしました。大量生産万歳
何故「名所」ではなく「物」なのか
今後ますます「あのキーホルダー」から目が離せません
【日時】 2012 年 3 月 17 日
【場所】 沖縄県 / 那覇空港内の雑貨屋(プチ&ハイムというお店)
【備考】 那覇うみそらトンネル開通により市街地からの空港アクセスが便利に!
【図柄】 三線
【価格】 350 円(だったような気がする)
【残数】 44 都道府県