「あっ、その当て方じゃ勝てないだろ?」
「うんん。大丈夫、勝てる。これで平気」
最近よくみかける様になった二人で、おそらく親子だろう。
隣の筐体で二人してゲームに興じる様子を、私は横目で見ていた。

父親であろう男は息子さんと思われる少年の後ろに腕組みをしながら立っている。
少年はカードを拙い手つきで操り、プレイをすすめている。
私は自分のプレイもそこそこに「そういえば先週、先々週の週末も来ていたなぁ」と思い返していた。
初めて見たときはカードの組み合わせや使い方がおよそプレイを有利に進めるには程遠いものだった。
そこから察するに二人とも始めたばかりの、湯気が出そうな初心者であろう。
少年はまだかなり幼く小学校にも上がってないと思われる位の年格好。
半分以上父親が手伝ってプレイを進めてる様な状況だった。
いやむしろ、父親がプレイしてると言った方が近いかもしれない。

今日も「お父さんアシスト」でプレイか、微笑ましいなぁと思っていた所に、先の会話。
「ほぅ、坊やなかなか一端のセリフを言うじゃないか」
と思いながら、こっそり隣の筐体の戦況を観察。
そのカードの組み合わせなら少年が言う通りのやり方で有利に戦えるぞ!おそらくそれが最善手。
なかなかやるな少年!
父親の方の表情は今ひとつ釈然としない様な感を受けるが言葉は発していない。
私は心の中で『お父さん、息子さんの手が最善手ですよ。多分お二人とも初心者でしょうけど、このミッションは息子さんのやり方で正解ですよ。』と。

バトルは進み、バーストリールが上手く止められず苦戦をしている模様。
息子「この回るのヤダ」
父親「横の矢印のやつなら狙えらけどねぇ。これ厳しいなぁ。」
バーストバトルでは無く、バーストリールでの会話。
私は内心「バーストバトルになったらどうするんだろう?」とちょっとイジワルな想像をしていた。
それでも、撃破に至った模様。
そして、隣の筐体から流れる「BEYOND THE TIME」が響く中、サザビーが少年の手により撃破されていた。
ミッションクリアもするは、BMの設計図もドロップするはで
息子さんは得意満面大得意。
父親も喜んではいるかどこか複雑な表情がうかがえるのは気のせいか、、、、?

『お父さん、お子さんはいつまでも小さいままじゃないですよ。
いつか少年は自分の足で歩き始めるんです。
今日がその日ですよ。』
私は心の中でそう呟いた。
自分のプレイのバーストバトルをミスしながら。

BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて) 
この曲と共に私の脳裏にはこの光景が焼きついた。
今も、この曲を聞くたびにこの出来事を思い出す。
ああもう一度君に巡り会えるなら
メビウスの宇宙を越えてBeyond the time

いつか少年は自分の足で歩き始める




時が流れ、少年Gコマンダーはそのうちコロニーショップ大会に出場する様になり、
負けて悔しくて泣い😿たり、
優勝🏆したりしたのはまた、別のお話。

それではまたバイバイ
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。