大傑作アルバム『人気者で行こう』も早いもので後半戦です。
B面のトップを飾りますのは、これまたサザンファンに圧倒的に支持されている『海』でございます。
タイトルからしてシンプル・イズ・ザ・ベスト!なんて言いたくなっちゃいますが、この曲にはいわくがたーくさんありまして…
簡単に列挙しますと以下の5点になりますでしょうか。
①ジューシー・フルーツ
②提供曲問題
③『ミス・ブラ』との差し替え
④シングルカット問題
⑤なぜ『海』がファンに愛されるのか
上記、個々に被る部分もありますが、そこはまあ、つれづれなるまま、書き連ねていきたいと思います![]()
さてこの『海』、もともとはジューシー・フルーツというバンドに書き下ろされた曲だと言うのですが、もう一曲同時に桑田さんから提供されていまして(タイトルは『萎えて女も意思をもて』)そっちの方がシングルのA面になって発売されたという…
どうなんでしょうね、今でこそ、この曲の良さは広く認知されていますが、シングルにする(ヒットを狙う)には少し無難すぎるのかもしれませんね…まあ、知らんけど![]()
ジューシー・フルーツは『ジェニーはご機嫌ななめ』が売れたなってことと裏に近田春夫さんがいる、ってことくらいしか知らないのですが、実は私、ボーカルのイリアさんと誕生日が同じなんです
…だから?とか言われそうですけど、自分と同じ誕生日の有名人てなんとなく知ってるものですよね。そのイリアさんがやっているバンドがサザンと繋がりがあったと言うだけでちょっぴり嬉しいというのが本音です![]()
ところで桑田さん、昔は結構、他の方々に曲を提供されてましたよね。中村雅俊さんは超有名ですが、上田正樹さんとか、さんまさんとか。小林克也さんには提供したというよりもザ・ナンバーワン・バンドに一枚噛んでる感じでしたけど![]()
それが、あるときからめっきり減りましたね。なぜなのかは私にはもちろん分からないのですが…
うーん、この後っていうと早川義夫さんの『アメンボの歌』と坂本冬美さんの『ブッダのように〜』くらいじゃないですか。(もちろん、原さんのソロには書いてますけど)
その辺り、何か明確な理由があるんだったら聞いてみたいですねー
そしてまたこの『海』の謎なのが、書き下ろしとして他バンドに提供されたのを取り返す?ようにしてサザンでアレンジし直して、改めてアルバムに収録するという…このパターンてあんまり聞いたことないですよねー
そしてそして、さらにさらに、実はなんとアルバムに収めるだけでなく、一旦はシングルカットすることになっていたという…
この曲が我々サザンファンに届くまでにかなりの紆余曲折があったんですねー
今、『ミスブラ』と『海』を天秤にかけたらシングルにするのは『ミスブラ』に決まってるだろ!となるかもしれませんが、それはやっぱり「今」だからですよね。だってどう考えても『海』の方が安心して聞けますし、それまでのサザンのイメージを裏切らずにすみますもんね。きっとあのときのサザンなら『海』を出してもそれなりには売れてたんじゃないだろうか、とは思いますが、『ミス・ブランニュー・デイ』のインパクトというか、一皮剥けてさらにデカくなっていく推進力は『海』をシングルカットしてたら生まれなかったのかもしれませんね![]()
では、なぜこの曲がサザンファンにこんなにも受けるのか…
(もちろん、いい曲だからなんですけど、それ以外の理由を探すとしたら…)
やっぱりシングルじゃないから、というのが大きいような気がします。以前、私のフェイバリット・ナンバーに『慕情』を挙げさせて頂きましたが、あれとある意味似た部分はあるんじゃないでしょうか。シングルではないからこそ(みんなが知っている曲じゃないからこそ)あえて推したくなる、みたいな。
そう考えると『ミスブラ』はシングルカットされたからこそ評価が高まり、この『海』はそうじゃなかったからこそ価値が高まったという…
ホント、分からないものです。もし差し替えなかったらどうなっていたんだろう、と思うくらい大きな分岐点ですよね、今、思い返せば。当のご本人である桑田さんは結構軽いノリで話してますけどねー
最後に…
私も『海』は大好きです。言葉数は少ないのに、情景が浮かぶところが良いですね。いや、言葉数が少ないからこそ想像する余地がたくさんあるってことなのかもしれません
サザンファン一人ひとり異なる『海』の景色がそこには広がっているんでしょう…
それって、素敵やん![]()