こんにちは


先日行ってきました

行方不明展





インスタで見かけて

気になってました



さて


この行方不明展の感想といいますか

時代の流れについて感じたことがあったので

書きたいと思います


あ、ネタバレするかもなので

よろしくお願いします!



行方不明展の展示より



私は70年代生まれです。



そしてね

この行方不明展に来場されていた方々は

ほとんど大学生くらいの方々でした


だからなのか

彼らと私の温度差が

ありありと感じられた空間でもありました


行方不明展で展開されているのは

90年代〜2,000年初め頃

要は平成時代初期〜中期の

インターネットが

まだ一般的ではなかった頃〜インターネットが普及し始めた頃の時間軸を

デジタルコンテンツが主流の時間軸から覗き見る、そんな印象を受けました




アナログとデジタルの混雑と

それの滑稽さを垣間見ることがホラーだと

感じているのかも?と

わたしには感じました


ぶっちゃけていうと

私的には全く刺さりませんでした

どこが怖いのかわからなかった


というのも

私にとって

90年代〜2,000年初め頃というのは

要は彼らと同じ世代だったから


90年代〜2,000年初め頃をリアルに生きたから、が原因だと感じました


今の大学生くらいの方々にとって

90年代〜2,000年初め頃は

生まれる前〜赤ちゃんだった頃。


お父さん・お母さんから聞いたことあるような?

SNSで見たことある

そんな時代なのです


リアルでその時代を生き抜いた人にとって

その時代の遺物はホラーでもなんでもなく

ただの「懐かしい物」でしか無いのですよね


怖いっぽいキャプションが付いているのですが

展示されているものが「懐かしい物」なので

ホラーにもミステリーにもならないのですよね




でね


この感覚は

戦争(第二次世界大戦)の資料館にも言えると思った


広島の平和祈念資料館にも行ったのだけど

私が10年前に行った頃よりも

だいぶリニューアルされて

綺麗になっていました


10年前に行った頃の展示の時は

生々しさと戦争の悲惨さが伝わってきて

号泣したのだけど


リニューアルして

現代的で綺麗で洗練された展示になることで

生々しさとリアル、戦争の悲惨さや人々の悲しみは薄れているな、と感じたのですよね


でも

これが悪いことだとは思わない

(いいとも思えないけれど)


その時代を生き抜いた人にとっては

「今でも昨日のことのように覚えている」という表現もあるように

時間と生命がくっついているから

フィクションにはできない

経緯を知っているからミステリーにもホラーにもならない


その時代を知らない人にとっては

想像するしかない

知らないから想像が膨らむ。

知らないから怖い

だけどリアルな怖さじゃなくて

どことなく他人事の怖さ

フィクションな怖さ

安心して楽しめる怖さ


時代が移り変わるってフィクションになる怖さ