毎日のように文房具があるか訊かれます。
ボールペン、フリクション、ノート、原稿用紙、一筆箋、筆ペン……一番多いのは葉書かなあ。
特に年賀状シーズンが近づいてきているので、今日は「喪中用の葉書」を訊かれました。
同じフロアに文房具屋さんあるんだけどなあ。
なんで本屋に来ちゃうのかなあ。
ウチはご年配のお客様が多いからなおさらだけれども、
これはたぶん全国の書店で起こっている現象なんだろうなあ。
でも、それにしても以前、銀座や新宿の書店に勤めているころに比べたら圧倒的に文房具を買いに来るお客様は多いように思いますが……。
何となく理由はわかります。
原因はたぶん有隣堂さんにあります。
僕も今は東京都民ですが出身は神奈川県です。
神奈川県民にとって書店と言えば有隣堂です。
子供のころは、日本で一番有名な書店は有隣堂だと思っていました。
紀伊国屋? 丸善? 何それ。有隣堂の方が大きいんでしょ? ってなもんです。
ウチに来るお客様でも時々、「ここって有隣堂じゃないの?」って言う方がいます。
おいおいアンタ、何年ウチの店通ってんだよ。
で、有隣堂さんと言えば本と一緒に文房具を扱っているのが定番。
だから神奈川県民は本屋に文房具があると決めつけている。
そういうことかなあと思います。
