第20弾 好きなものの話 長谷川穂積さん



いよいよ明日4月30日、11度目の防衛戦に臨む長谷川穂積選手へのエールを込めて、長谷川さんについて書きたいと思います。


同じ兵庫県出身で、所属ジムは私が現在住んでいる神戸。少し前までポートピアにあった真正ジムの近くによく仕事に行っていました。だから身近に感じる部分も多いのですが、何よりも彼のボクシングは素晴らしい。


彼は1999年にデビューしましたが、デビュー後3戦目と5戦目に判定負けをして以来、無敗で世界王座まで昇りつめ、日本人歴代2位の10度の防衛を果たしています。


デビューからの2年間、8戦の成績でいうと6勝(2KO)2敗と、それほど目立った成績でもありませんでした。


2005年にあの辰吉丈一郎を2度、西岡利晃を4度退け14度の防衛を果たしたデスマスクことウィラポンから世界王座を奪取しましたが、その時でさえ今のように『絶対王者』としての風格はまだありませんでした。


2006年2月、防衛戦を控えていた徳山選手のスパーリングパートナーとして現役世界チャンピオン同士の豪華スパーリングが実現しましたが、試合前とそうでない選手との差があるとはいえ、試合は徳山選手が終始圧倒し、長谷川選手の強さが際立つことはありませんでした。



徳山昌守・長谷川穂積世界チャンピオン同士の豪華スパーリング

1Rhttp://www.youtube.com/watch?v=dw2m4MFCCDY

2Rhttp://www.youtube.com/watch?v=nBvJURqBqz0&feature=related

3Rhttp://www.youtube.com/watch?v=JuIZQFcU5as&feature=related

4Rhttp://www.youtube.com/watch?v=byRCqBU0Zfs&feature=related


しかし、防衛を重ねていくうちに、彼の持っている天賦の才が開花、『絶対王者』として

日本ボクシング史に残る名チャンピオンとなりました。


とくに3度目から5度目の防衛戦を3戦連続で判定勝ちした後に、ただ勝つだけでなく勝ち方にも強いこだわりを持つようになり、5連続KO防衛というとてつもない記録を打ちたて、また継続中です。

しかもその5戦とも早い回での決着で(2R・2R・1R・1R・4R)、長谷川選手自身ほとんど打たれずにKOするという鬼人のような強さを見せています。


ウィラポン戦及び最近の怒涛のKOシーンダイジェスト

http://www.youtube.com/watch?v=AVj0tRByx3c


Wikiには長谷川選手の事を

1秒間に10発のミット打ちを披露するほどの超高速の連打と絶妙なカウンターパンチ、卓越したディフェンステクニックとスピードを誇る。

と書いてあるが、まさに心・技・体全て揃ったスーパーチャンピオンである。


また、癌で闘病中のお母さんに充分な治療を施せるように頑張っている姿や、奥さんを立て敢えて恐妻家になる所や、決して驕らず控えめな発言をする所などプライベートやその真摯な姿勢にもとても好感が持てる。


テクニック・スピード・パワー・ディフェンス・精神力どれをとっても一級品で、彼の黄金時代はまだまだ続くだろう。そんな長谷川選手を1戦でも長く見続けたいと願います。



長谷川穂積 Wiki

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E7%A9%82%E7%A9%8D