りおんがたり -4ページ目

魔術少女 マジカル☆ラウンズ 第一話 「守られてばかりは、嫌なんだ」


【闇の中、QBがポツリたたずむ】
QB「やあ、ボクはキュゥべぇ。これから話すのは、まどかやほむらとは別の魔法少女の物語さ。ボクは忙しい。ボクはいろんな世界に行かなくちゃならない。なぜかって?それはまどかやほむらの世界に行けば分かるはずだよ」
【背景が変化。岬市に変わる】
QB「とにかく、今回は今まで行った38万5119個の世界の中でも、とびきり面白い子たちの話をしたい。それは、ExEの世界。魔法ではなく、魔術が蔓延る世界の話を――」



【円の部屋。目覚ましが鳴る。円、目覚ましを止める】
円「ん...もう、起きないと」
母「【1階から】円ー、ご飯できてるから、起きなさーい」
円「...はーい」

【居間、円は両親と食事】
円「むぐ...むぐ...」
母「眠そうな顔してるわね...しっかりしなさい」
円「最近、夢見が悪くってさ」
父「夢見が?」
円「なんか、すごい暗い世界の中で、私が泣いてる夢」
母「...」
円「それで、顔がわからないんだけど、女の子に助けられて、それで」
父「まあ、その、あれだ。恋の一つでもすればいいカモな」
円「...どういうこと、それ」
父「悪い夢は笑って忘れろってことさ。円もいい年なんだから、ボーイフレンドの一人か二人、いてもいいだろう」
円「い、いないよ、そんな人っ」
母「男親がよくまあそんなこと言えるわね...本当に連れてきたら、あなた泣くでしょ」
父「俺はそこまで狭い目はしてないぞ」
母「どうだか」
父「俺は円のためなら何でもしてやれる!」
母「それで?円の卒業文集に写ってた男の子に妬いてたのは何処のどなたでしたっけ?」
円(また些細なことで喧嘩だよ...)
【円、牛乳で食事を流し込む】
円「あ、こんな時間。じゃあ、私学校だから、行ってきます!」
父「あ、いってらっしゃい」
母「気をつけてねー」

【登校、円駆け足】
円(私は、上御霊円。織部学園2年生。特技や取り柄は特にない、いたって普通の女の子。でもちょっとだけ、昔見た魔女っ子アニメの主人公みたいになりたいって思ってる)
【前方で悠が手を振っている】
悠「円、おはよう!」
円「悠ちゃんおはよー!」
悠「昨日の世界ふしぎ発見見た?」
円「あぁ、『塔弦島の神秘に迫る』だっけ?」
悠「そうそう!年中夏のままって、すごいよね」
円「噂には聞いてたけど、本当なんだねー」
悠「うん。――あ、もうこんな時間。急がないと遅刻しちゃう」
円「じゃ、一緒に行こうよ」
悠「よし、急げっ!」
【悠、駆けだす】
円「あ、待ってよ悠ちゃん!」
【円、後を追う】
悠「円、早く早く!」
円(この人は野宮悠ちゃん。私の友達。幼馴染というほどではなく、中学のころからの付き合いだけど、とにかく話が合って、今では無二の親友になっている)

【学校、2年A組教室。円と悠は隣の席】
悠「で、またおじさんとおばさんがケンカしたの?」
円「いつものことだから、気にしないで...あはは」
【チャイムが鳴る。担任の伏見鈴乃が入ってくる】
鈴乃「じゃあSHR始めるわよ。今日は体育の授業を身体測定に充てるそうなので、そこんとこよろしく。それと...」
全員「?」
鈴乃「転校生が来ています」
全員「おお~っ」
鈴乃「じゃ、籠さん、入って」
【夏希、教室に入ってくる】
悠「...?」
円「? 前髪で、顔が...」
鈴乃「このたび家庭の事情で転校してきた籠夏希さんです。籠さん、挨拶して」
【夏希、チョークで黒板に名前を書く】
夏希「籠夏希、よろしく」
【教室内が粟立つ】
悠「【円に耳打ちして】前髪長...野暮ったいね...」
円「【同じく耳打ち】き、きっと何か事情があるんだよ」
鈴乃「じゃあ席は...」
夏希「案内は必要ない」
【夏希、自分で席に向かう】
悠「...」
円「...」
【夏希、円の横で止まる】
夏希「............」
円「えっ?な、なん、ですか?」
夏希「上御霊円...」
円「は、はい、ってあれ?私、自己紹介しましたっけ?」
夏希「おとなしくしてて。それが一番大事」
円「............」
【夏希、一番後ろの席に着く】
円(おとなしくって、どういうこと...?)

【休み時間】
円「ふう、やっと終わった...今日の数学の時間はきつかったよね、悠ちゃん」
悠「円、勉強やってなかったの?」
円「やってたんだけど、ついつい途中で寝ちゃって...えへへ」
悠「そういえばさ、今朝の籠さん、円に何か言ってたよね?なんて言ってたの?聞き取れなくて」
円「え...それは...なんて言うか、『おとなしくしてろ』って」
悠「おとなしく?」
円「うん、そう」
悠「...円って」
円「え?」
悠「籠さんと会ったことないよね?」
円「な、ないない、一回もない!」
悠「じゃあ前世からの因縁?果たし合いの申し込みにしては、出来すぎてる気がするのよねー」
円「は、果たし合いなんて、そんなの申し込まれる覚えないし」
悠「そうだよね、円がそんなの、ありえるはずないもんね」
円「そうだよ。もう、悠ちゃんは勘繰りすぎだよ」
【夏希が円に近づいてくる】
夏希「上御霊円」
円「ふぇ!?」
悠「え、籠さん?」
夏希「ちょっと話がある。ついてきて」
【夏希が円の手をとって教室から出ていく】
円「え、ちょっと、どこ行くの?」
夏希「二人きりで話ができるところ」
【悠は唖然として】
悠「なんなの、籠さんって...」

【屋上】
夏希「よし、ここならだれも来ない」
円「...あのー、話って」
夏希「正確には忠告」
円「?」
夏希「あなたにはこの先いろいろな誘惑や選択が迫られる、と思う」
円「...」
夏希「けど、あなたにはそれらを全て、断ってほしいと思う。断らなければ、あなたが泣く羽目になる」
円「ゆ、誘惑って...例えば?」
夏希「言えば、あなたはあなたでいられなくなるかもしれない。だから言わない」
円「そ、それはあまりにも身勝手な言い方だと思うんだけど。そこまで言っておいてそれはないと思う」
夏希「身勝手...たしかにそうかもしれない。けど、それでも私はあえて言う。自分を見失わないで。おとなしくしてて」
円「それってどういうこと?いきなりすぎて、話についていけないよ!」
夏希「誘惑に乗れば、あなたの日常は変わる。それは価値感すら変わるほどに。その時、元の日常を渇望しても、もう二度と戻らない。後悔だけは、してほしくない」
円「...」
夏希「言いたいことは、それだけ」
円「だ、だから、なんでその誘惑に乗っちゃいけないの?仮に乗っちゃったらどうしたらいいの?それに、どうして私なんかにそんなこと教えてくれるの?説明が全然足りないよ!」
夏希「...いずれわかる。悲しいけど、選択の時は待ってはくれない。遅かれ早かれ、やってくる」
【夏希、扉に向かって歩き出す。夏希、扉の前で止まり】
夏希「その時に、誘惑に負けないぐらいの自分の素晴らしさをきちんと証明できるようにしておいたほうがいい」
【扉を開け、夏希は去る】
円(その時、私はまだ知らなかった。この世界には、魔法のステッキでも魔法のコンパクトでも解決できない大きな問題があることに...)

【放課後、岬市のサードキッチン。円はチキンカツサンド、悠はレタストマトサンドを食べている】
円「...って言ってさ、籠さん、そのまま帰って行っちゃったんだよ」
悠「それって、籠さん、かなりヤバいってこと?
円「そ、そこまで言ってないよ」
悠「いーや、円の話聞く限りじゃ、それはクロだね。前髪が長くて顔を隠してるんだもん。裏稼業とかじゃないの?」
円「えっ」
悠「もしかしたら、その『勧誘』って言うのも、籠さんが勧誘してきたりして」
円「えぇっ」
悠「『宝くじ当たったから、口座番号教えてください』とか言われたりするんじゃない?」
円「そ、それは勧誘って言うより、詐欺って言うんじゃないかな...」
悠「それもそうか、あはは」
円「わ、笑い事じゃないよ~」
悠「まあ、気を付けなよ。円、そういうのに騙されやすそうだから」
円「わかってます」
【悠の携帯にメール入る】
悠「ん。...ふぅ」
円「メール?誰?」
悠「伏見君」
円「なんて?」
悠「明日の放課後、勉強教えて、だって」
円「...伏見君、自分のほうが勉強できるのに」
悠「それはちょっと聞き捨てならないな、円」
円「あ」
悠「手を抜いてたの!たまたま!だから、次のテストでは、絶対伏見君を抜いてやるんだから!」
円「あはは...」
悠「全く、伏見君は何かにつけて私にちょっかい出してくるんだから...」
円「伏見君が悠ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
悠「はぁ!?ありえないって!いつもあの変態加茂と一緒にいる奴のどこが」
円「いつも喧嘩してるけど、実はお互いに好き同士とかー」
悠「な、ないないないない!変なこと言わないで!」
円「あはは...」
【悠、照れ隠しにウーロン茶を一気に啜る】
円(でも、いいなぁ...)

円「じゃあ、私先に帰るね。今日お父さんもお母さんも遅いから晩御飯作らないといけないし」
悠「気を付けなよ?最近不審な事件が多いらしいから」
円「ああ、突然空気が爆発したり、空気が光りだして火傷したりするってアレ?」
悠「円はのんびり屋さんだから、私は心配だよ」
円「悠ちゃん、いつから私のお母さんになったの...?」
悠「それだけ円が心配なの!気を付けなよ、本当に」
円「うん、悠ちゃんも気をつけて」
【円、サードキッチンを出る】

【公園】
円「~♪」
【茂みからかすかな音がする】
円「♪~...」
【音がさらに大きくなる】
円「ん?」
【その瞬間、鎖が茂みに絡みつき、音を立てて植木をへし折る】
円「え...えぇッ!?」

【公園、茂みの向こう側】
夏希「...逃がした」
【鎖を引き戻す】
夏希「さて...」
円「【遠くから】ど、どうして...鎖なんかが...」
夏希(見られた...けど、まだ『力』を使う時ではない、はず)
円「う、うわあああああん!」
【円、立ち去る】
夏希(マドカ、ごめんなさい。でも、これもあなたのため。許して)
【夏希、携帯を取り出して、2ちゃんねるを開く】
夏希「『魔王復活について考察するスレ』...『この爆発は絶対魔法だ。魔王の仕業だ(画像)』『出たよDQN』『>>1 この爆発はマグネシウムじゃねえの?』......あ」
【最後から17スレ目に、『岬市の八坂総合病院の近くで傷だらけの動物がたくさん動いてる!』とある】
夏希「行かなきゃ」

【円の家】
ニュース「今日午後17時28分ごろ、岬市内で大量の動物の死体が発見されました。死体からは内臓が出ており、警察は動物虐待の疑いを捜査しています。では次の...」
円(お父さんもお母さんも遅いって言ってたっけ...なんだかご飯食べる気になれないなぁ...)
【冷蔵庫を開ける】
円「牛乳がない...」
【携帯を取り出し、母親にかける】
母『はいもしもし、円?』
円「あ、お母さん?今から帰り?」
母『いーや、まだかかりそう』
円「え、でも、今日は8時上がりだったんじゃ...」
母『佐藤さんがご不幸に遭ってね。その分も、受けちゃった』
円「え...」
母『どうしたの、なんか元気ないじゃない』
円「いや、牛乳買ってきてもらおうと思って、かけたんだけど...」
母『そう。ごめんね、時間取れそうにない。お金は後であげるから、買っておいてちょうだい』
円「...はい」

【コンビニまで歩く。途中の街灯が、1つだけ切れている】
円「...なんだか怖いなあ。悠ちゃんとあんな話をした矢先に、鎖が出るんだもん...」
【コンビニで牛乳と菓子パンを買い、店を出る】
円「ふぅ」
?「...シイヲ、...セ」
円「えっ?」
【店の中から一人の客が円に近づいてくる】
客「タマシイヲ」
円「たま、しい?」
客「タマシイヲ...ヨコセェェェェェェェェ!」
【客の目が赤く輝き、爪が伸び、顔の皮膚が爛れる】
円「い、いやああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっっ!!」
【客の爪が円を襲う】
円「あ、あああっ!!」
【円の二の腕が切り裂かれ、さらに牛乳パックも切られ、アスファルトに赤と白のグラデーションが彩られる】
客「フゥーッ...スゥーッ...ガァァァァ...」
円「ああ...う...はぁ...はぁ...」
通行人A「な、なんだあれは?」
通行人B「ちょ、あの人怪我してる!」
A「ど、どうにかしろよ...!」
B「け、ケーサツ!ヒャクトーバン!」
A「バカ、間に合わねーだろ!?」
B「無理だよ、あんなバケモノぉ!」
円「......」

円(ど、どうしよう...痛くて、怖くて、力が入らない...声も上げられないし、立つことだってできないし...はぁっ...私、このまま、死ぬの、かな...)
A「そ、そこの人、寝ちゃ、駄目だぁー!」
円(はぁっ...ごめんね、悠ちゃん...悠ちゃんならもう知ってるだろうけど...私、伏見君のことが好きだった...でも、悠ちゃんと伏見君ってお似合いだから、諦めてた...けどね、けどね...本当は、伏見君のことは、悠ちゃんにも、負けたくなかったの...)
B「うわぁーっ!斬られるぅぅ!避けて、避けてえええ!」
円「それに...籠さんに、最後に一言言っておきたいの......」
客「ウガァァァァァ!」

夏希[誘惑に負けないぐらいの自分の素晴らしさをきちんと証明できるようにしておいたほうがいい]

円(いつも他人のそばにいて、引っ込み思案な私だから、素晴らしさは、ないかもしれない。でも私は、本当はね)

円(守 ら れ て ば か り は 、 嫌 な ん だ)

【まばゆいばかりの光が円を包み、数瞬後に、拡散する】

夏希「...!」

【「組織」】
沙耶「未緒ちゃん、これは...」
未緒「ああ、間違いないね」

【岬市の高台】
QB「上御霊円、か...」
?「そこで何やってるの?」
QB「ん?」
?「面白いことになってるじゃん?もしかしてキミ、このことに関係あるとか?」
QB「まああると言えばあるだろうし、ないと言えばないだろう。けど、もうだんまりを決め込むことはできなくなったようだね。なにせ僕らは見てしまった。これはまさに、ルビコン川だ」
?「キミがすることに、ボクが協力してもいいかな?」
QB「...君はいったい?」
紫織「ボク?八坂紫織。よろしく」


【翌日、八坂総合病院801号室】
円「...ん...」
尚之「気がついたようだね
円「え...ここは?」
尚之「ここは私の病院だよ」
円「私の?」
尚之「おっと、挨拶が遅れた。私は八坂尚之、この病院の院長をしている」
円「はぁ、どうも...というか、私はなんで...痛っ」
尚之「覚えていないのかい?その痛みで、思い出せるはずだが」
円「う...」
尚之「散々な目に遭ったようだね。20針を縫って、全治1週間だ。ついでに言えば、静脈まであと2ミリだった。もし静脈まで行ってれば、命は危うかっただろう」
円「...」
尚之「おっと、言い過ぎたようだ」
円「あの...」
尚之「ん?」
円「...いえ、なんでもありません」
尚之「そうか。では、私は仕事があるので、これで。お大事に」
円「...どうも」
【円、右腕を上げてみる】
円「痛ぅ...でも、生きてる...なんで...?」
【ノック】
円「あ、どうぞー」
夏希「失礼」
円「え、籠さん?」
夏希「お見舞いのメロン」
【円、左手でメロンを受け取る】
円「あ、ありがとう...」
夏希「それで」
円「え?」
夏希「身体、どこか変なところ、ある?」
円「...右腕が痛い以外には、特に何も。ただ食欲がないくらい」
夏希「......分かった。じゃあこれで」
円「あっ、ちょ、籠さ」
【夏希、退室】
円「あれ...この時間、授業だよね?籠さん、サボったのかな?」
【テレビをつける】
ニュース「昨日、岬市中央2丁目のコンビニで起こった通り魔事件の続報です」
円「こ、これ、昨日のこと...」
ニュース「警察の発表によりますと、通り魔の男の行方は知れず、また、靴跡などの生体反応が見当たらないことや周辺での目撃情報がないことから、捜査は難航すると思われる、とのことです」
コメンテーター「消えた、ということでしょうかね?」
アナウンサー「そんな非科学的なことが...」
コメンテーター「しかし最近、岬市では超常現象まがいの事件が多発しているそうですね。今回も、そこで発光現象があったらしいじゃないですか。だとしたら...」
円「え...どういう、ことなの...?」

【病院の入り口。傘置場の脇にQBが立つ】
QB「上御霊円の様子はどうだった?」
夏希「...!」
QB「ん?」
夏希「少なくとも、あなたが知る必要はない。そうでしょう?」
QB「ふぅ...ところで、昨日の拡散光のことなんだけど、籠夏希、君はどう思う?」
夏希「どうであろうと、私には関係ないし、彼女にも関係ない」
QB「そうやって彼女を庇うのかい?自分一人が責任を背負って」
夏希「...っ!」
【鎖を出す】
QB「...籠夏希、君は冷静を装っているつもりだろうけど、実はすごく、泣き虫だよね。泣きたくて泣きたくて仕方がない。なら、上御霊円の胸を借りればいいじゃないか。上御霊円と一緒に泣けばいい。上御霊円を、仲間に入れてあげなよ。事実、彼女だって仲間をもっと欲しがっている。こんなに好都合なことはないだろう?」
夏希「...彼女に私の歩いた泥濘を歩かせたくはない」
QB「はぁ、やれやれ、これだから...まあその内、嫌でも上御霊円は君の仲間に」
【鎖をキュゥべぇの目の前に突き刺し、歩きだす】
夏希「そんなの...私が止める」
QB「...やれやれ」

夏希(だから、私は歩き続ける!)


【次回】
沙耶「光あれば影がある。影あれば光がある。私にも、未緒ちゃんにも、それはもうたくさんの影があります。最初は相手の影を照らし合えなくて大喧嘩してたけど、分かりあうにつれて互いを明るく照らしあう。そう、私たちは二人で一つの、影のない、輝くコンビなのです♪」

ExE feat.魔まマ

先日、twitter仲間で、ブログもやってる戦狐くん( http://twitter.com/#!/sinnsinokai )( http://ameblo.jp/ikusagitune/ )が、

「魔法少女 円☆マギカ ってどうでしょうか?」
と、俺に話を持ちかけてきたのです。

聞けば、ゆずソフトのExEには上御霊円というキャラがいて、今話題の魔法少女まどか☆マギカには鹿目まどかというキャラがいる。つまり、まどかつながりである、と。この2作品を混ぜた話はできないか?と。
というわけで、少し話を考えてみた......。

ポク、ポク、ポク、チーン

アリだろ、これ!

というわけで、無い脳を働かせて、ExE feat.魔まマ を書いている次第でございます。
時間かかるかもしれませんが、どうか温かい目と、催促をお願いします。

戦国大戦

えー、ご無沙汰しております。クリスマスと言うカポールの一大イベントが目前ですが、俺は25日は用事がありまして、ダメです。いや、募集してるつもりはないんだけど......その代わり24日は空いてたりする。いや、だからと言って何も............

クリスマスのばっきゃろ―――――!

失礼。
こういうところでモヤモヤしてしまうから人は平静でいられなくなり、精神錯乱、果ては麻薬に手を出さざるを得なくなるってわけです。ある程度割り切った考えを持つのは重要ですよ、はい。
ツイッターの上ではいくらでも絡んでくれてOKですので、そこのところはよろしくお願いいたします。まあ、下らない話しかできないチキン坊やに何が出来るのかはわかりませんが......フフフフフフフ。

以上、茅明さんっぽい俺でした。

さて、最近ハマっていること、ですが、セガが出したアーケードゲーム、「戦国大戦」にハマっていたりします。このゲームは要するに戦略カードゲームで、戦国武将が描かれたカードをパネルの上で動かして、敵の武将を倒し、敵の城を攻撃し、敵城を落とす、というゲームです。前作に「三国志大戦」と言うのもあるそうですが、こちらはノーマークだったので、戦国大戦からの参戦です、はい。

織田信長、武田信玄、上杉謙信、今川義元の4武将の家を中心としたカードがありますが、現在は織田軍でデッキを構成しています。織田と言えば歴史に名高い長篠合戦の鉄砲隊に例を取り、鉄砲軍が非常に充実しております。それに比較的動かしやすいので、まずはこれ、と。まだそんなにカードが充実しているわけではないので、鉄砲の火力に任せまくりなところがあり、少し芸がないな、と思ってたりします。

ちなみに武田や上杉は騎馬、今川は足軽がメインカラーです。騎馬は足が早く、敵の攻撃をかいくぐって城に近づくことが出来ます。今川は敵の武力を下げたりするなどのトリッキーな計略(特殊能力)で、自軍の低めの武力をカバーして戦います。
ちなみにこの4家以外にも別の勢力がいたりしますが、それはまた別のお話。

と、まあ、こんな感じで、筆を置くとしますか。興味を持ったら、ぜひゲームセンターへ!

みなせSS 【土地神の部屋】

〈ゆずテレビ、略称YBSは、「激しく楽しく面白く」を合言葉にしているテレビ局なのである!〉

沙「では今日から、『土地神の部屋』開始です♪」
〈よろしくお願いしまーす!〉
円「......あのー」
沙「どうしたんですか、円さん?」
円「その、まだ台本も渡されてないし、放送開始まであと5分も無いし......どうしたらいいですか、私」
沙「大丈夫です。円さんは基本カンペだけ読んでもらえば結構です」
円「いや、あの、土地神役の人に、まだ挨拶も受けてないんですけど......」
沙「不安ですか?」
円「そりゃ不安ですよっ!どんな人が土地神なのか、一応知っておかないと......」
沙「大丈夫です、土地神さんは優秀ですから♪カンペなんて要りませんし、加茂くんの数倍知的ですしね。円さんも、すぐ慣れますよ」
円「はぁ......」
〈じゃあ大まかな流れ説明します。まずは円さんが挨拶して、適度なキューを入れたら、『土地神、出でよ!』と言ってください。スタジオの奥の鳥居から土地神が出てきます。いいですね?〉
円「セットが神社チック......」
〈本番3分前ー!円さん、スタンバイお願いしまーす!〉
円「あ、はい!......よろしくお願いしまーす!」

〈本番1分前―!〉
?「さて、妾の力を、見せつけてやるとするかの。ふふん、楽しみじゃ!」
春樹「大丈夫かよ、本当に。たかだか三日前にあの沙耶って人にスカウトされたばっかりなんだろ?」
?「本番が始まる。付き添いは引っ込んでおれ。妾は行くぞ」
春「はいはい。付き添いは脇で見てるよ......」

〈5秒前ー!3、2、......〉


〈DO YOU TRUST A GOD?〉
〈らーらららー、とーちーがーみー!〉
円「はい始まりました土地神の部屋!この番組は視聴者のお悩みを聞き、願いをかなえると言う土地神さまの、ありがたーいお話を聞ける番組です!記念すべき第1回!どんなお悩みや願いが土地神さまに届けられるのか!?―――この番組ではお悩みを持つ視聴者を募集します!どんな些細なことでも、土地神さまがスピーディ且つクリティカルにサポート!詳しくはゆずテレの『ゆずまるマーケット』のホームページまで!それでは土地神さまの登場です!」
〈カンペ:15秒提供〉
円(どうしよう、本当に大丈夫かな......でも、やるっきゃない!)
春(......)
〈カンペ:提供明けます〉
円「早速お呼びしましょう!土地神、出でよ!」

〈もう天神乱漫♪神様も 呆れるよう〉
?「なっ!\( ^ヮ゜)>」

円「............」
春(あー......)
円「あのー、なんでしょうか、そのポーズは?」
姫「ん?なんじゃ、お主はこのポーズを知らんのか?......まあ良い―――妾が、土地神の卯花之佐久夜姫じゃ!主らの願い、妾が叶えてやろう!」
円「う、うのはなの......」
姫「うのはなのさくやひめ、じゃ。まあ、土地神さまでも神さまでも仏さまでも姫さまでも好きな風に呼ぶがいい」
円「なんか、売れない芸人みたいな......」
姫「失敬なっ!妾は確かに真日羽市を守護してきた土地神じゃぞ!?」
円「はぁ......」
春(身分証明無いと、立場を信じてもらえないってのは本当なんだな......)
姫「とにかく!早よ話を進めんか!」
円「はっ、はい!...えーと、そ、それじゃあ記念すべき一人目のお悩み相談を紹介します!VTRがあるようなので、どうぞ!」

〈今回の相談者は、赤城山にお住まいの蟹原みさきさん(仮名)です。彼女は学校ではブラスバンド部に所属していて、普段は元気いっぱいのムードメーカーらしいのですが......〉
リポーター「お悩みはなんでしょうか?」
蟹「えーと実は、最近私にキャラが似た子が出てきたらしくて、困ってるんです」〈※音声は変えてあります〉
リ「ほう。と言いますと?」
蟹「どうやらその子、後輩キャラだし、元気いっぱいだし、髪の色も背格好も似てるし、モロ被りなんですよ!
リ「ふむふむ」
蟹「だから、今まで私が築いてきた地位を落としてくるんじゃないかって心配で......
リ「なるほど。では、あなたの願いを、聞かせてもらってもよろしいでしょうか?」
蟹「ズバリ、私の地位の安泰を!私の人気が不動のものになるように、神さまに頼んでください!

円「......ってこれ、単なる逆恨みじゃないですか!」
姫「ほぅ......なるほど、キャラが被って困る、とな。確かに、クローン然りドッペルゲンガー然り、自分と同じものがいるのは気持ち悪いの」
円「いや、でも」
姫「ん?」
円「今回は、ただ、似てるってだけで......クローンのように同じってわけじゃ......」
姫「人の自己同一性は似てるとか同じとかで軽重が決まるものではない。どんな経緯であろうと『もうひとつの自分』と言う存在に慄き、恐怖する。だからこそこのような悩みが起こるのじゃ。妾も、かつてそんな風になって悩んだクラスメイトを助けてやったのじゃが、苦労したものよ」
円「ははあ......」
春(ああ、そう言えば、葵がそんなになって悩んだっけ......)
姫「ただ、人の心は移ろい流れゆくものじゃ。安易な気持ちで流れを止めてしまえば、いずれ不和が生じてしまう」
円「どちらかと言えば、当人同士で示談を......」
姫「このどあほう!それでは、折角妾に相談してくれた蟹原とやらに示しがつかんじゃろ」
円「それなら、神さまらしく、力を」
姫「使わぬ」
円「いや、でも、無理ですよ、このままだと」
姫「どあほうっ!安易に神の力など借りるでないわ!」
円「いや、それを見せてくれなきゃ本末転倒じゃないですか!」
姫「確かに妾には力がある。しかし、それはあくまで最後の手段じゃ。さっきも言ったじゃろう。安易に人の心の流れを他人が止めるべきではない、と。それに、恋愛は障害を前にますます燃えあがる、というじゃろ?何事も障害乗り越えさせんと。尺的にもまだまだ時間があるしの」
円「軽っ!ノリがなんか軽いです!それに、恋愛相談じゃないですよ今回は」
姫「うだうだ申すな。とにかく、あっさりしたことはしない」
円「む......じゃあ、どうするんですか?」
姫「んー......とりあえず、蟹某と、それに似た某を突き合わせるか。こういう時は直談判じゃ」
円「はぁ......なら、お電話用意しますけど」
姫「いや、ここに二人を呼ぶ」〈パンッ!ピシュゥゥン......〉
円「え、柏手?......まさか、神さまの力!?ちょっと、さっきと言ってることが違いますよー!」
〈カンペ:一旦CM〉

〈2分CMでーす!〉
円「......まぶしい光だったなぁ......って、あれ?」
みなせ「......ほえ?」
ひなた「......」
み「あ―――っ!」
ひ「ふぇっ!?」
み「そうですよ、あなたですよ!あなたが、あなたなんかがいるから―――っ!」
ひ「え、ちょっと、ボク、何のことかわからないんだけど......てか、ここ何処なの!?」
み「あたしには分かる!あたしのなかにある何かが、あなたを悪だと確信させるっ!」
ひ「ちょ、待って下さいってーばー!」
円(呼んでも呼ばなくてもこうやって不和が生じたんじゃないかなぁ......)
姫「黙らんかお主ら、ここはゆずテレビのスタジオじゃ。そして、お主たちは妾が呼んだんじゃ」
ひ「何でっ!?」
姫「そこにいる蟹......いや、海老原というものが、お主と直談判したいと言っておる」
ひ「いきなりそんなこと言われても意味分かんないですっ!」
姫「ほれ、いいから従え。テレビデビューじゃ、悪い気はせんじゃろ」
ひ「えええ......?」
み「ガルルルルルゥ......ふしゃあああ......」
春「おい、お前も落ち着けって。そんなんじゃ昔のファンも裸足で逃げるぞ?」
み「ハッ!......むむぅ」
姫「ハルキは引っ込んでおれ。―――エビ某、この国広ひなたとスタジオで話し合う。それで異存はないな?」
み「それは......ありませんが、一ついいですか?―――エビ言わないで下さい!」
姫「よし、交渉成立じゃな」
円(私、置いてけぼりだなぁ......)
姫「スタッフ、顔隠しの擦りガラスを用意せい!あと変声用のマイクも忘れるでないぞ!」
〈も、もう30秒もないですよー!〉
姫「CM明けで作業しても構わんから、可及的速やかにせい!いざと言うときは、マドカに謝らせる!」
円(あれー?いつの間に私、パシリになってるのかなー?)
〈わ、わかりました!......CM明けまーす!〉

円「はい、今週から土地神の部屋と言うことでお送りさせてもらってます。えー今セット動かしてますが、気にしないで下さーい、あはは」
姫「ビーテレの業界において放送事故はジサハンじゃしの」
春(業界用語使ってどうする......茶飯事って......)
円「では、今回の依頼者、蟹原みさきさんと、......」
姫「村正影子じゃ。今決めた」
ひ「え、ちょっと、影子ってひどくないですか!?ボク、影扱い!?
み「いいじゃないですか別に
ひ「むぅー、にゃにおう!
姫「こらこら喧嘩をするでない。まずは村正女史から聞こうか。実はこの蟹原が、お前とキャラが被っていて困ると申している。何か申し開きはあるか?」
ひ「そんなこと言われても......初めて会ったばかりですから、なんとも
み「被ってるんです。それに、もう私、お終いだ......
円「ど、どういうことですか?」
み「今年のクリスマス、あと10日ですけど、来たら、ひ......影子さんに私の地位を取られるのは明らかなんです!
姫「なるほどのぅ......」
円「え!?今ので分かったんですか?」
姫「お主もわからんか?」
円「ええと......蟹原さんの彼氏が、よく似た村正さんに鞍替えした、とか......?」
姫「......」
み「......
ひ「......
円「あれ?」
姫「そういう昼ドラ展開は余所でやって欲しいの。そうじゃろ?」
み「そうですよっ!
ひ「まあ......彼氏云々で恨み事を買った覚えはないです
円「しょぼーん......」
姫「村正女史に聞こう。今年のクリスマスは、もしや、アレか?」
ひ「そ、そうです!アレです!正確にはイブですけど
み「むううぅぅぅぅ
姫「そうじゃな......迂闊じゃった。別に妾には構わない問題だったんじゃが、心のささくれを起こしていたとは......」
み「私って、もう過去の女なんでしょうか!?
ひ「......あなたのことは知ってます。けど、別にボクは地位を奪おうだなんて
み「お願いです神さま!私を過去の女にしないで下さい!
円「そ......そう言われても」
姫「ふー......わかった。お主の願い、叶えてやろう」
み「本当ですか!?
姫「ああ。ただし、蟹原女史は『地位の安泰』を唱えただけで、『村正を抹消しろ』だの、村正の立場を下げろとは申してないからの。村正女史に非道な真似はせん」
円「おお......」
姫「蟹原優位の地位協定を結ぶ、それでいいか?」
ひ「ちいきょうてい?あの日本とアメリカがやってるやつですよね?
姫「そう言うセンシティブな話は余所でやって欲しいの」
ひ「あうっ、ごめんなさい......
み「......やっぱりダメだ
円「へ?」
み「この人は、私が知らない地位協定について多くを知ってます!
姫「は......」
み「キャラ被りどころか、私よりいいとこあるじゃないですかー!そのふざけた出る杭をぶっ叩く!」〈ガシャ、パリ―――ン!〉
姫「......!!」
春(うわっ、擦りガラスが割れた!......ってかそれって単に『勉強できませーん』って言って自分の評価下げてる気がするんだが......ちっちぇーなおい)
円「ちょ、顔が出ちゃうよ!お、落ち着いて下さい!」
み「デルクイハウツ、デルクイハウツ......オサエナイデクダサイマドカサン......」
ひ「ちょ、何がどうなってるんですか!?
姫「マドカ、全力で押さえるんじゃ!」
円「や、やってますよー!で、でも、もう限界......きゃあああっ!」〈ガチャンッ!〉
ひ「ふぇ、ええええん!誰か、助けて―!」
姫「くっ、金縛り!」〈パンッ!〉
み「ウワアアア、ハナセ、ハナセ!」〈ギチ、ギチ......〉
姫「奴は......蟹原ではない!偽物じゃ!」
円「そ、それってどういう......」
姫「何者かがロ〇トグラ〇ンドから連れてきて精製したネイ〇ィヴア〇ターじゃ!」

春(ナ、ナンダッテ――――――)

円「......ど、どうしていきなりそんなことに?」
姫「おかしくないか、奴がいきなり性格を豹変させたことに。あれはおそらく変装用のア〇ター、『イミテイション』。その証拠に、セットが一部、ア〇ター能力で消えておる」
円「はぁ......」
みなせだった誰か「ヒナタユルサヌダンジテユルサヌ......」〈パキィン!〉
ひ「ちょ、どうでもいいから助けてよー!動き始めてます!」
姫「ま、まさか、妾の金縛りを解いたじゃと!?」
円「も、もう放送事故じゃ許されないところまで進んじゃってるじゃないですかー!」
姫「仕方ない、最終手段!マドカ、タックルじゃ!」
円「ウェッ!?無理無理無理!」
姫「いいから早く!」
円「いやああああっ!」

春「てやあああああああああああっ!」〈ダーン!〉
偽「グファッ!?」

〈バターン......〉
姫「......ほら、だから言ったろう。こいつは変装のインパクトだけで相手を脅かす、謂わば、張り子の虎。戦闘能力なんぞ、皆無に等しい」
円「な、何でそんなこと知ってるんですか!?」
姫「ちょっと、の。それより、ハルキ、お主、大丈夫か?」
春「なんとかな......不幸体質があったら絶対にずっこけて......痛っ!」
姫「ど、どうかしたかハルキ!?」
春「ちょっと、床についた手の下に、ガラスが......手が切れた......」
姫「はぁ、小さい不幸は続くの。不幸が完全に消えたわけではないということか」
春「消えたよ!今回は、これぐらい普通にあってもおかしくない状況だろ!」
ひ「だ、大丈夫ですか!?ぼ、ボクのために怪我をっ」
春「ああ、大丈夫だって、軽い切り傷......っ」
ひ「大丈夫じゃないじゃないですか!でも大丈夫、こんなこともあろうかと、特製、ヨモギバンド!」
春「よ、ヨモギ?」
ひ「ヨモギの葉っぱをすり潰して作った液に包帯を浸したものです。ボクのオリジナルです!」〈ぐるぐる〉
春「なんでまたヨモギ?」
姫「ヨモギには殺菌消毒作用があるからの。ここまで手が込んでる輩は初めて見たが」
ひ「あの......本当にごめんなさい、ボクなんかのために」
春「いや、本当にいいんだって」
ひ「でも、このままじゃボクの気が済まないですよ!だから、あの......名前とか、教えて貰っても」
春「え、えーと、千歳、春樹だけど」
円「あっ、だめっ」
春「え?」
円「今、放送中。生放送」
春「......は?」
姫「お主は周りを良く見ろ。ほれ、あそこの1カメ、赤ランプが点灯しておるじゃろ?まだ撮影は続いてる証拠じゃ」
春「普通止めるでしょここ!?」
姫「ちなみに今までずっとカメラ回ってたが。―――まぁ、不幸じゃの。どこが『消えた』んじゃ?」
春「は、早く止めろってー!」
〈CMでーす〉
春「遅いわ!」

春「どうしてこうなった!帰って佐奈に何言われるか分かったもんじゃないし!」
円「あはは......まぁ、なるようになる、よ?」
春「ならないって!」
ひ「で、でも、かっこよかったです!」
春「え、いや、別に俺は......」
姫「......お主、何鼻の下を伸ばしておる?」
春「は?伸ばしてないだろ」
姫「そう言うならお主に不幸の術をかけてやるが?更にきつくなるぞ」
春「伸びてない!」
円「まぁまぁ......でもどうして、あの人は偽物だったの?本物を呼んだんじゃないんですか?」
姫「分からん。わしの術すら騙すア〇ター能力者なのかもしれんの」
円「ふーん......そうなんですか......神さまなのに」
姫「土地神じゃからの、妾は。土地神は言うなれば神さまの下っ端。力が未熟なのは仕方ない......けど、迂闊じゃ、今日の妾は迂闊だらけじゃ!」
沙「あの、その件に関してなんですが」
円「プロデューサー?どうしたんですか?」
沙「さっき、海老原みなせさん本人から連絡が入って、偽物だ、と」
円「......それっていつ?」
沙「円さんが『鞍替えした』とかなんとか言ったころですけど?」
円「............」
沙「言おう言おうと思ってたんですけど、面白かったのでカット無しで通しました♪」
円「ちょっと!危うく村正、いや、国広さんが被害に遭うところだったんですよ!?」
春「俺に至っては全国放送で本名公開だし!」
沙「いいじゃないですか、面白いんですし。それに姫さんや円さんは本名出してますよ」
姫「そうじゃ、テレビは少し危険な面白さがあればおーるおっけーじゃ。それにヒナタの名前も、さっき暴露されたしの、偽物に」
ひ「ええ、それに......春樹さんに会えただけで、今日はいい日でした!」
円・春「そういう問題じゃな―――い!!」
〈来週もお楽しみに!〉


みなせ(本当に本人)「......私、出てこなかったなぁ......途中のVTRだけしか。しょぼーん......」


八坂尚之「一応数字は良かったらしいが、さすがに全部は庇いきれないぞ?」
沙「すみません。でも、私は基本どんな放送も流し続けるつもりです。起こった責任はいずれ取ります」
尚「まぁいい、君がそう言うなら、私に止める権利はない。それより、別件があるそうだが?」
沙「はい、この少年、千歳春樹君についてなのですが」
尚「どうするつもりだね?この少年を、千歳春樹を」
沙「私に任せてほしいと思ってます。八坂スーパーバイザーのお考えを賜りたくて」
尚「さっきも言ったが、私に止める権利はない。好きにすればいい、沙耶プロデューサー」
沙「わかりました、失礼します」

紅葉「アレで本当に良かったの?私には千歳春樹がどうこうできるようには思えないんだけど?」
尚「彼にはゆずテレビを改革する力があるはず。それに、彼の妹も、素晴らしい番組を作る力を秘めている......そう、まさに、ハッピィバアアスデエエエエエエ!!」


TO BE CONTINUED?

のーぶる☆わーくす体験版

今日の午前零時過ぎ、ゆずソフトのこぶいちさん(@kobuichi)から発せられたつぶやき。それは...

のーぶる☆わーくす体験版アップしました!

なんじゃとおお!?

というわけでDL開始したはいいけれど、そこはやっぱり人気ブランドゆずソフトの最新作。時間かかります。でもなんとかFA(テレビ東京、金曜深夜1:23から)までには間に合った!で、FAを見てから1時間半ほど体験をしたと。ちなみにFAですが、陽菜が...もごもご...見てない人のために、ここは口を閉じましょう。それに、論点はここにあらず。とりあえずのーぶる☆わーくすをば。

率直な感想を述べさせてもらいますが...のーぶる☆わーくすは...

革命!

革命ですよ革命(俺の中で)!だってあんなに表情が動くなんてねえ!俺の5年にも満たないエロゲ人生で初めて!いや、確かに常々思ってたんですよ、ずっと表情が同じだと、セリフの途中で感情が変わった時に違和感が、ってね。だから、この表情変化の演出は、カスタマーをより話に引き込む装置として、抜群な効果を発揮してると思います。

舞台とか見たこと無いので良く分かりませんが、元々演劇や芸術と言うのは、制作・演者側の人間が鑑賞側の人間にただ与えているだけじゃなくて、鑑賞側の人間からも制作や演者を盛りたてるものだと聞いたことがあります。能や歌舞伎の合いの手ってあると思いますが、それがいい例で。当然このゲームはすでに完成されたものなので、合いの手とかで盛りたてると言うことは無理かもしれませんが、代わりに「感情移入」「嫁宣言」などがその盛りたて、働きかけになる、と俺は考えます。ゲームから表情で最大限の盛りたてをしてくれているわけだから、俺たちもそれに応えねばならない。それがゲームと言う「芸術作品」を昇華させる大きな力。

と、手前味噌な意見を述べた所で、革命作ののーぶる☆わーくすを推して、今回の考察を終わりにしましょうか。

でも、のーぶる☆わーくすはすぐに買えません。金が無いので。


甲斐性無しのろくでなしだ

そーね。そこにクズとウスノロを足してもいいよ