天然の多糖類から作られた新しいマイクロニードルは、薬剤を送達するだけでなく免疫系を活性化し、より効果的で侵襲性の低い抗がん治療への道を切り開きます。
がん免疫療法は、体本来の免疫系を活用して腫瘍と戦うことに基づいていますが、これらの治療法を効果的かつ正確に送達することはいまだ大きな課題です。このような背景のもと、マイクロニードル(MN)を用いた経皮薬物送達は、低侵襲で有望な解決策として注目されています。
Glycoscience & Therapy に掲載された新しい総説では、これらのマイクロニードルに用いる革新的な材料として天然多糖類が紹介されています。植物、動物、微生物に由来するこれらの糖類――ヒアルロン酸やキトサンなど――は、高い生体適合性と生分解性を示すだけでなく、免疫系を能動的に調節する能力も備えています。
本総説の特徴は、多糖類ベースのマイクロニードル(PMN)を、単なる受動的な薬物キャリアではなく、統合された能動的治療プラットフォームとして位置づけている点にあります。著者らは、PMNが送達担体であると同時に免疫調節因子として機能する仕組みを分析しています。その結果、これらのマイクロニードルは、低分子化合物や抗体からナノ粒子に至るまで、幅広い抗がん剤を皮膚内へ直接送達でき、免疫細胞が豊富に存在する組織ネットワークを活用できることが示されています。さらに、単に送達を促進するだけでなく、多糖類マトリックス自体が免疫細胞と能動的に相互作用し、二重の作用機構を通じて治療効果を増強します。
詳細はこちら: https://omniletters.com/microneedles-that-could-revolutionize-cancer-immunotherapy/




