わが教会ではパイプオルガンの修復作業が始まった。向こう一年間はオルガンを使用できない。それで、リードオルガンで日曜日の礼拝をおこなっている。コロナが完全に沈静化していないこともあり、今年もクリスマスの音楽活動は制限されそうだ。

 

でも、やはり、クリスマスの季節こそ、礼拝堂にクリスマス音楽が響いてほしい。。。

 

そこで、クリスマスイブの燭火礼拝の前に、20分ほどのリードオルガンによるメディテーションをやりませんか、と牧師に提案した。

牧師は大変喜んでくださり、役員会も賛成の模様なので、20分ほどの曲を揃えることになった。

で、ギルマンのノエルやフランクの奉献曲など、ハルモニウムのための作品を中心に、いろいろ考えている。

 

ネットでハルモニウムの演奏を検索したら、これが出てきた。

ジョナサン・スコットは、スコット・ブラザーズというオルガン・デュオでの活動で親しまれている名手だが、ハルモニウムの腕前もなんとまあ、すばらしいこと。こんな風にハルモニウムを操れたらさぞや楽しいだろう。

 

これも・・・。
このフランクのソルティ、プログラムに入れようかな。小さなリードオルガンを、雄大に鳴らしてみたい。

勤務先であった大学は、伊豆高原と軽井沢に宿泊・研修などができる施設を持っている。

軽井沢の方は行ったたことがないが、伊豆高原は、何度も利用させてもらった。大室山のふもと、サボテン公園のすぐそばにあって、晴れた日は部屋から伊豆七島を見渡せる絶景スポットである。学校関係者だけではなく、ホテル代わりに誰でも利用できるから、結構人気だったようだ。スタッフは親切で、食事がまた豪華だった。これで二食付き7千円くらい、学生は5千円ほどで泊まれるのだから素晴らしい。

 

この施設が、今年いっぱいで閉鎖を決めた。

やはりコロナの影響は大きく、ここしばらく営業を休止していたようだ。

心配していたのだが、的中してしまった。

 

2013年くらいからは、聖歌隊の合宿に使っていた。グランドピアノのある音楽室で練習し、小ぶりの図書室にはキーボードを持ち込んで、パート練習などに使った。合宿の場合はお昼ごはんも出してくれる。また、大学から学バスで送り迎えしてくれるので楽だった。

 

昨年10月に急逝された前理事長は伊豆高原が好きで、毎年年末年始には、留学生を全員ここへ招き、「日本の年末年始」をプレゼントしていた。大みそかには豪華なバイキングと年越しそば、元日にはお雑煮や日本のお正月料理のほか、各国のお祝い料理。ビンゴゲームには豪華賞品も出る。音楽アトラクションもたくさんあった。

 

この前理事長が去り、コロナをはさんで、大学も変化していく。あたたかなホスピタリティに満ちたこの伊豆高原の施設がなくなることは、時代がかわっていくことを示しているように思う。

 

我が家はたまたま。今年の年末年始を伊豆高原で過ごすことにしている。宿泊はべつの宿である。この施設に泊まると、他の先生方と鉢合わせすることもあり、なんとなく緊張するので。

しかし、大晦日には訪ねてみようと思う。もう店じまいしてしまっているだろうか・・・。スタッフに会えたらうれしいのだが。

 

写真は2019年8月、最後の合宿。2020年は、コロナで合宿ができなかった。

 

                                         

 

                                      陣中見舞いに来てくれた夫と。