今日はまあまあ早く帰れて、

修理していた靴を受け取りに中目黒駅で降りた。



午後7時頃に、

雨上がりのような、橙と桃と薄紫の空に出会えるこの季節がたまらない。

まだまだ暑いのだけれど、風が吹いていたから、

汗が出てくるのを感じながら歩くことにした。



あっという間に月の存在感が増す。

私は住宅街を歩いている。

夕方と夜の間、闇夜の前の刹那の空。

家々が影の色で、空はみずいろ。そこに輝く月。



夕暮れからここまでの時間が本当に好き。

同じことをあと1万回言うかもしれないけど、どうしょうもなくときめいてしまう。



会いたい人のことを考えるだけで偶然会えそうな気がするよ。

夏にはそんな魔法を感じる。



明日もいい空に会えるといいなあ。