9/16(金)、zepp osakaまで、岡村ちゃんのライブ「エチケット」に行ってきました。

私は、実はあまり自分では行こうと準備していなかったのですが、前に登場した高校時代の友人のMちゃんから、突然連絡をもらったのです。

彼女のお友達が、仕事で行けなくなったみたいで、チケットがあるよ、ということ。

私は実は興味深かったので、「行く行く」と返事をしました。

かくして、あまり苦労せずに、zepp osakaのライブチケットを入手してしまった私。

20年ぶりに岡村ちゃんに再会することとなったのでした。

その日の朝は、FM大阪のスカッシュという番組で、「どぉなっちゃってんだよ」がかかる始末。「モテキ」というドラマの曲として紹介されていました。

私は「エチケット」のアルバムも買っていないし、実家に双眼鏡は忘れてきたし、ライブハウスという場所は初めてだし…で、どうしたものか…と思いつつ、適当にライブハウスにふさわしい、と思われる洋服を選択。

仕事を少し早く切り上げて、「コスモスクエア」駅に向いました。

「コスモスクエア」駅でzeppの場所を聞くと、駅員さんが追っかけてきて、「今日は何のライブがあるのか」と聞く。「岡村靖幸です」と答えると、おじさんの駅員さんは「あっ、そう~」とうなずいていたけど、わかったかな。

zeppの入場待ちでは、私は1200番台だったので、しばらく待ちました。ライブハウスって、こんな感じなんだね。騒音の問題があるのか、町外れにあるって感じでした。

岡村ちゃんの20年ぶりに見るファンたちは、いろいろな人がいて、ちょっと個性的な人が多いなあ、と思いました。美大系的な人が多いですね。または、おしゃれな若者(音楽好き?)昔は、華やかなお姉さんをよく見ました。

20年ぶりに、また大阪で、岡村ちゃんと同じ空気(?)を、今吸ってるんだなぁ、と思うと、不思議な感じがしました。

今、緊張してるんだろうか?ちょっと心配したりして。


入場すると、席も何もない立ち見状態なのですが、ライブハウスというところは、お客さんとアーティストの距離が近そうで、びっくりしました。こんなに近くで見れるんだなぁ、と。

しばらく待っていると、カーテンが紫に光り始め(やはり紫・・・)お客さんも盛り上がってきました。岡村ちゃんのライブはまたされる、という話が定説だったので、時間どうりに始まりそうで、ほっとしました。

客席がますます盛り上がりを見せたころ、ステージでも音が鳴り始め、カーテンがあいて岡村ちゃんが登場!

おぉぉ~!20年ぶりの生・岡村ちゃん!

正直、昔の映像を見ていると、あんまり歌えていなかったり、踊れていなかったりして、ひそかに涙してしまったりしていました。

そんなわけで、今回も期待はしていなかったのですが、目の前にいる岡村ちゃんは、フツーにかっこいい。

洋服もスーツ系でおしゃれだし、やせてるし、歌も歌えているし、ダンスもうまいし、

あれれれ?岡村ちゃん、いけてるじゃん!とびっくりしました。

周りの人は、超ノリノリでしたが、私は目の前にいる岡村ちゃんに信じられず、ただただ見入ってしまいました。


セットリストは、こんな感じだったようです。

1.どぉなっちゃってんだよ
2.カルアミルク
3.ア・チ・チ・チ
4.Vegetable~聖書
5.Punch↑
6.Co’mon
7.イケナイコトカイ
8.19(nineteen)
9.いじわる
11.モン-シロ
11.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
12.だいすき

13.DATE
14.祈りの季節
15.マシュマロハネムーン
16.セックス

17.大阪ベイベ~Georgia On My Mind~lovin’ you~卒業写真~友人のふり
18.どうかしてるよ
19.Out of Blue

最後のOut of Blueの前に、岡村ちゃんがギタープレイをして、短いフレーズがたびたび飛び出したような。「愛の才能」とか、「家庭教師」もあったのかな?短いギターのさわりに、みんな何の曲かすぐわかるみたいで。4~5曲やっていましたね。

どぉなっちゃってんだよ、ではアレンジがちょっと変わっていたような気がしたなぁ。

カルアミルクはうれしかったなぁ。私は、青春時代がバブルではないのですが(団塊Jr世代)、岡村ちゃんにとっては、このころの六本木がすごい思い出の場所なんだろうな、と思いました。それと、普通にうまく歌えていたので、そこにまた、驚いてしまいました。

アチチチは、私は「Me-imi」を買ったのが比較的最近なので、歌えませんでしたが、あぁ、あの曲なんだなぁ、と思いました。みんなが「えっマジ?」っていうところを大合唱してたなぁ。(私もした)

Vegetableは、最初はわからなかったけど、わかるとうれしかったなぁ。聖書は、すっごく嬉しかったなぁ。やっぱり、この曲って、特にいいなぁ、と思ってしまう。「プーシャカラカプー!」を合唱してきましたよ。「誰好きになろうといいじゃない 私の勝手よ くだらない♪」を歌ったときは、またこのフレーズが歌えるとはね(嬉)、という気分でしたねぇ。

また、スラスラ歌ってしまう自分っていうのもどうよ、という気分でしたねぇ。

と、とまどいながらも、「PUNCH UP」に入り、また20年ぶりに「絶対!」「賛成!」を合唱してまいりました。家庭教師ライブでは、この曲をあまり知らず、歌えてなかったみたいなので(過去日記による)、今回、この目的を果たせてうれしかったです。

あの「PUNCH UP」の語りですが、昔は「なに言ってんだろう、この人?」っていう感じで、最近も「なんか面白いよなぁ」だったんですが、私、今現在、婚活をしているんですけれども、「あぁ、気持ちわかるよ!」に自分の感想が変わっていることに本当に驚きました。

そして、岡村ちゃんは、若いときから、幸せな結婚にあこがれるとともに、自分にできるかどうか、不安だったのではないかな、と思いました。私がそう思っているだけかもしれませんが、ここまであの語りに共感できるとは、という感じですね。

それと同時に、その大真面目な語りの瞬間(新婚旅行にいこうよ…のくだり)、なんか、ちょっと奇妙な気分になって…。なんか、ゾクッとしたというと変ですが、「アートだなあ」と思いました。これは、なんだかぞっとする感じのものだ、と思いました。そして、そこでやっぱり、岡村ちゃんって、才能があるというか、すごい人だなーと思ったのでした。理由はわからないけど、怖い感じもする、あの語りの瞬間でした。

ノリノリのCo'monの後、イケナイコトカイでした。・・・やるのか?やるのか?と思いましたが、ちゃんと声が出ていたので、あぁ、岡村ちゃん、持ち直したなぁ、と思いました。昔の映像を見ていると、この歌が歌えるとは思っていなかったので、よかったなぁ・・・。と思ったのでした。

そして、ちょっと間を持たせるあの「のうぉぅ~」の部分も健在でしたよ(笑)。過去日記では、毎回ここでお客さんが笑う、と書かれていました。今回は笑う人はいなかったのですが、私はほのぼのと見つめてしまいました。

19、は明るい曲で、ノリノリで歌ってしまった。「誰にもできぬキスがしたい」か・・・。その気持ちも、昔より、今のほうがよくわかる気がしますね。私も、そろそろ人生を決めなくちゃいけないときで、将来のこと、今後のこと、考えると、現実を生きていくために、あきらめないといけないこと、たくさんあるのかなぁ、って思っていたときだったので。でも、「だから黙って自分だましていたらNONONO~♪」と歌ってくれることで、本当にそうだよなぁ、とぼんやり思ってしまった。

岡村ちゃんのライブを見ていると、自分の高校生のころを、たくさん思い出してしまった。あの頃の夢見たことが、幾つ叶ったか、とか。でも、本当によかったのは、自分の打算がなかった頃の、素の感情を、たくさん呼び戻せたことだった。

いじわるがかかると、会場は更に盛り上がっていった。この曲も、本当に面白い曲だな、と思った。「愛されていたいならばー」を大合唱した。そして、昔もやった、「1time」「2time」「5time」の指示を出す岡村ちゃんが、やっぱり本当にかっこよかった。

モンシロ、は私はあまりマスターしていないので、聞きにまわった。自分がそういう側になると、会場の様子がとくに客観的にわかるのだけれど、最近の曲になると(最近?)特に若い人が喜んでいるような印象があった。最近の曲は、ダンスもちょっと感じが違っていて、踊りやすい曲になるのでしょうか。非常に盛り上がっていました。

この後、確かバンドメンバーの方による、MCがあったのではないでしょうか。楽しく盛り上げてくれました。そして、この曲を始める前に、会場のみんなで、合言葉のように「青春って123ジャンプ!」と掛け合いをしたように思います。

そして、あの娘僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう、が始まった。この曲も、何度聴いてもいいなぁと。「青春って123ジャンプ!」をみんなで歌ってしまった。隣にいた若い男の子が、大声でそれを言っていて、若いっていいなぁ、と思ってしまった。ブラスバンドの人々も、昔のように演奏してくれていましたよ。

昔は、この曲で終わっていたので、終わりかなぁ、と思ったら、だいすきが始まって、この曲もしあわせな結婚を切実に願う岡村ちゃんの思いに、今までになく共感してしまいましたよ。「だいすき」の大合唱と、「へぽたいや」の大合唱で、この年になって、「へぽたいや」を再び歌うことになるとは、と思いました。

幕が閉まったので、終わったんだなーと思うと、実はそうではなく。DATEの語りが始まり、DATEメドレーが始まりました。一瞬、鳥スーツの岡村ちゃんが出てくるかと思いましたが、いやいやまさか(笑)。

岡村ちゃん、渋くてかっこよかったなぁ。マイケル・ジャクソン風の曲かと勝手に思っているのですが、歌いこなす岡村ちゃん、かっこいい。岡村ちゃんって、なんだかんだいって、やっぱり、華があるというか、セクシーで魅力がある人ですよね。

ダンスも、ターンしたり、機敏で上手だったしなぁ。私がいまさら言うのもなんですが、音楽的なことやダンスにおいて、生まれつきのセンスがあって、こう、ちょっとダサいめの動きをしたとしても、それはわかっておどけてやっていること、という雰囲気が出ていて、私よりだいぶ年上なのに、おしゃれ、というか、こなれているんだなぁ、と(本職だから当たり前?)感心してしまいましたよ。

祈りの季節は、これは私にはもうすでに、耳の痛い話で。高齢の女性ファンも増えているのに、やっぱりやるのねーと苦笑い。子供は大事ですよね。はぁ。耳が痛すぎますよ。

マシュマロハネムーンは、他の曲ほど、私も理解していないので、またちょっと取り残されてしまったな。

その次はセックス。この曲、タイトルも直接的で、あんまりアートとしての昇華度としてはいかがなものだろうか、と思っていたのですが、こうやって会場で聞いてみると、確かにそのとおりのことを歌っているものだ、と思いました。人生って、結局、そういうところが大きいですよね。生まれつきの性的な魅力と、それを求める男女の欲望は、非常に本能的なもので・・・。何かで補おうとしても、補えるものではなく、穴うめできるものでもなく。会場全体が「セックス!」と叫んでいましたよ(汗)。

その後は、また幕が閉まって、私の目の前の位置に、岡村ちゃんがキ-ボードを据えて、歌ってくれました。関西弁満載でした(笑)。

内容は、
♪ひとりの夜はどうすりゃいいの~ 道頓堀で待ってりゃいいのかーい♪ とか言ってたような。それで、♪引越ししよう 九州か 沖縄か 熱海か♪とか歌ってたような。あったかいところばっかりだったので、岡村ちゃんがちょっとオジンに見えました(笑)。

後は、♪ちょっと卑猥なことを聞いてもいいかい エッチなことをするときでも 君たちは関西弁なのかい♪って言ってたような。

後は♪本当は俺のことが好きなのに 人に聞かれたとき 「ちゃうちゃうちゃうちゃう」っていうのはやめてくれるかい♪とかって言ってたかも(笑) 

卒業写真は、みんなで合唱したし、友人のふりも合唱しましたよ。友人のふりになると、泣き出す女性多数・・・。いろいろ思い入れがあったのかなぁ。

その次は、どうかしてるよ、でした。これも、ちゃんと声が出ていて、しっとりと歌ってくれました。私は、これは福山雅治が歌うと似合うのではないか、と勝手に思っています。いい曲ですよね。

最後は、アウト・オブ・ブルーで。じゃかじゃかとギターをかき鳴らし、歌に入る前に、いろいろな自分の曲のイントロ?ではないけど、一部を弾いてくれて、ちょこっと歌っては変え、ちょこっと歌っては変え、をしていました。敏感なファンは、すぐに何の曲かわかるみたいでしたね。

また、「my girl my girl♪」を歌えて、本当によかったと思いました。いつもの掛け合い、「give×4 give my girl」を1階、2階と歌わせたりしていましたね。

岡村ちゃんは、ステージをはじからはじまで歩いて、いろいろな人の目の前にきてくれていましたよ。

最後は、やぱりあの締めの演奏で終わっていくのですが、やっぱり岡村ちゃんは、あっさりと舞台袖にひっこんでいきました。

昔の日記を見てもそうだったので、「終わり際、そういえばあっさりの人だったな」、と思いました(笑)。

女の子の声で「以上をもちまして・・・」というアナウンスが入り、みんなは満足な顔をして、帰途についていきました。


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私、ライブハウスというところは初めてだったので、お客さんとアーティストの近さに驚きました。こんな近くで岡村ちゃんを見れるとは思ってなかったですね。

岡村ちゃん、やせてたし、踊ってたし、歌ってたし・・・でかっこよかったです。本当に期待していなかったので(失礼)、いままでの悪いうわさやあの映像は、何だったの?と、思うほどでした。

やっぱり家庭教師の頃ほどは、やせてはいないのですが、普通体系だし、普通にかっこいい男の人でしたよ。

ダンスもすごく上手で、面白かったな。きびきびしてました。

表情が、昔のままでした。うれしかったな。集中してるときは厳しい顔なのですが、楽しそうに笑っているときもあり、やっぱり、写真では年齢を重ねたかな、と思っても、本人を見ると、昔のままですね。

それに一番ほっとしましたよ。よかったなぁ、と。


友人は、欠かさず岡村ちゃんライブに通っていた常連で、なれたものでした。最初にグッズこみのアルバムを買ったらしく、すごく前で見たようです。

私の隣に、演奏が始まると、後ろから競りあがっていた若者がいて、長身で細マッチョなかっこいい系なのですが、こぶしを振り上げて、ノリすぎやろ、って感じで踊ってて、ひじが私の顔面を直撃しそうなくらい激しい踊りだったので、それから身を守ろうとすると、ちょっぴり集中できなかったな(T_T)。

でも、「ウォー」って感じで、本当に夢中になっている様子をみて、本当に岡村ちゃん好きなのね、って思いました。

帰りは友人とわかちあいながら帰りたかったのですが、どうもさっさと帰った模様。遠いし、終電もあるしね。ライブの楽しみ方、かみしめ方ももいろいろかな、と思い、私も月を見ながら一人で帰ることにしました。

なにはともあれ、岡村ちゃんがいかしてました。

私も、ずっと忘れていた、昔の夢や、素のココロを当たり前のようにまた思い出せて、来た意味があったなぁ、と思いました。