2014年6月8日(日)14:00~16:30
ポケットファームどきどき茨城町店体験教室にて、

「農産物とフリーズドライ」
と題した勉強会を開催しました!

非会員の方もご参加くださり、今回は17名ほどの参加となりました。


ど~~~ん!

実は、普段食べている加工食品の中には、いろいろな形でフリーズドライ製品が使われているのです。

お味噌汁の刻みネギ、ポテトチップスのシーズニング、チョコレートの乾燥フルーツ粉末、お湯で戻すだけのスープ、ダイエット食品・・・


その仕組みについての講義からスタート。

フリーズドライは「真空凍結乾燥」の事。
食品の乾燥方法は、天然の天日などを用いるものと、人工的な手段を使い乾燥させるものとに分かれ、フリーズドライは、食品を凍結させてから真空にして蒸発しやすくし、低温で乾燥させる技術です。

フリーズトライの乾燥温度は40℃くらいなので、栄養価もほとんど損なわれず、ビタミンCも残存しやすいのが特徴だそうです!これにはビックリ!!

仕組みや、食材の適正などについて伺った後は、お待ちかねの試食タイム。
いろんなサンプルをご用意くださいました。


まず最初に登場したのは!
モナカアイス!!

すごく軽い(笑)

食感は、フワフワ~っと溶けてしまうような空気を含んだ固形で、口の中で水分を含みながらアイスの味に!
個人的には、つくばのお土産の“宇宙食のアイス”のイメージ・・・







続いて、果物。
茨城が誇るメロン(オトメ)も、水分が抜けるとこんな状態。
メロンは、やっぱりジューシーなほうがいいよね!と言いながらも、誰かが水戻ししていた~みるみるうちに復元~~~

バナナも、外観はそのまま。
食べると、美味しい!
最近は、菓子材料などでも、バナナのフリーズドライは活用されているそうです。

イチゴは2種類。
茨城のオリジナル品種「ひたち姫」(左)と「とちおとめ」(右)
味は・・・
全然違う!
フリーズドライにすると、風味が良くなり、個性も強くわかりますね。







それから、野菜。
キュウリのフリーズドライ(想像付かず・・・)
ん~~~~これは!
先の果物と違って、風味が強くなるので、キュウリの青臭み全開。
水戻し(誰の仕業!?)したキュウリも、これは食べてはイケマセン~~
たぶん、ですが、キュウリは、漬け物として味を付けたもののフリーズドライのほうがよさそうです。

ブロッコリーはというと、
この花蕾が細かくてポロポロと落ちやすいことと、黄色くなった花蕾は、スープなどの浮き身として入っていたときに、虫と間違われたり異物混入と紛らわしく、あまり商業利用されていないのだそうです・・・

シイタケは、乾燥したものもサクサクと食べられましたが、戻したものは、風味がとても立っていて、そしてつるんとした滑らかなキノコの食感がでていて、美味しかったですよ。

どうやら、技術的にはほとんどの水分を含む食品のフリーズドライ化はできるようですが、やはり農産物の適正は色々なようです。

それから、農産物のフリーズドライにおいては、水分が無くなることで、うまみや風味が濃縮する効果の反面、万が一残留農薬があった時にはその分濃くなってしまうことを仰っていました。
より安心・安全な農産物を仕入れるように気をつけていること、ただし虫の混入が無いように気を付けなければならないということもあって、扱いには細心の注意が必要なのだそうです。

加工するためにも、大変な手間がかかるのですね。

後半は、懇親会を兼ねて、色々なフリーズドライ製品を実際に食べてみながら、質疑応答をしました。

知らないことばかりで、とても良い機会になりました。
これからは、加工食品を購入する際には、原材料表示を良く見て、フリーズドライを探してみようとおもいます!


食べた感想は、ちょっと主観も多かったカモ?
皆さんは、どうでしたか~~~

講師を引き受けてくださった、コミュニティいばらき会員で、フリーズドライ加工会社にお勤めの石川さん、ご準備ありがとうございました。

また次は秋頃にイベントや産地見学などの予定をしています♪


皆さんお疲れさまでした!!!


ベジフルコミュニティいばらき
田野島万由子(野菜ソムリエ)