ちょっとレポートが遅れてしまいましたが、前々回の作業の様子をレポートします。
前回から約2週間がたち、ブドウの花も満開を迎えるまでになっていました。
2週間という時間は、ブドウ達の姿をあっという間に変えてしまいます。
以前のブログにも書いたように、ブドウの花には色とりどりの花びらはありません。
小さな小さな粒に、小さな小さな雄しべと雌しべ。
でもその数は数え切れないほど!
ブドウ達は、お日様の光を浴びて、小さな控えめな花を、ひっそりと咲かせているのです。
葉っぱも大きくなって、葉っぱの数も増えてきました。
本日の作業は、
花切り
芯止め
ジベレリン処理
です。
花切りは、できあがりのブドウの一粒一粒を大きく、甘くするために、養分が集中するように、花の段階で粒の数を減らすために行います。いわゆる「間引き」ですね。
芯止めは、これもブドウに養分を集中するように、必要な分だけの葉っぱを残し、それ以上葉っぱが増えないように芽を摘んでしまいます。
ジベレリン処理は、もう覚えましたか?成長ホルモン剤です。ブドウの成長を促すとともに、種をなくす(無核化といいます)ために行います。
ブドウちゃん達は、枝ひとつひとつ、花ひと房ひと房、成長のスピードが違うので、それぞれに適した作業を行う必要があります。
ジベレリン処理も、ひとつのハウスすべてを一度に行うことはできません。
この花は今日の処理、この花は2日後くらい、こっちはもう少し先、というように、農家さんは毎日ひとつひとつ確認しながら丁寧に作業を行っていきます。
ひとつひとつ、形も大きさも違うんですよね~
そりゃそうです。人間も個性があるように、ブドウちゃんにも個性があって当然。
でも、それでは商品にはならないので、この個性あるブドウちゃんを調整・管理し、栄養を十分に蓄えさせて形を整え、味を調え、私たちのお口に入る美味しいブドウちゃんに仕立て上げる、農家さん達の努力は見事なのです。
ジベレリン処理です。
満開になったブドウの花を、ジベレリン剤の入ったコップにちゃぷ~んと浸けます。
この日は、まだあまり花が咲いていなかったので、また2日後に再度作業をすることにしました。
次のレポートでもう少し詳しくジベレリン処理についてお知らせしますね。
ベジフルコミュニティいばらき
とみおかけいこ