当時18歳、予備校生だった僕は、福岡県の博多で浪人生活を送っていた。
この1年間は実家にも帰らず勉学に打ち込む、予定だった。
予備校のある博多駅に、当時、ステーションシネマという映画館があってね。
高校三年生の秋に佐世保で観て衝撃を受けていた映画が上映されていて、、、それが『コーラスライン』
ダンサーのオーディションを舞台上で再現させた、ブロードウェイのミュージカルの映画化。
売れっ子ディレクターであり振付師のザックが、新しいショーの為、男女各4人ずつのコーラス(脇役)のオーディションを行う。全体で何人採るかも知らされないまま、数百名のダンサーが集まったオーディション。ショー・ビジネスに夢を馳せその中からとりあえず17人がしぼられるが......。最終決定8名が選ばれるシーンに、衝撃を受けたんだな。
博多駅は毎日通う予備校の通り道、当時の映画館は、一度入場すると最後の上映まで一日中滞在できてね。
弁当持って映画館に入り浸ることができた、幸せな時代だったね。
登場人物の一人の女性ダンサー、ビビ・ベンソンという名、ブロンドにエメラルドグリーンのレオタードがすごく素敵でかっこよくて、眩しくて、、、一瞬で恋に落ちた🥰。
言葉で自分を表現するのが苦手な彼女、でも踊っている姿は、しなやかだけど激しく切なく力強い、そんな彼女のオーディションのエントリーNoが496、僕の共通一次試験(当時)の点数が1,000点満点の496点、ピッタリ一致。今でも嬉しいエピソードの一つ。
選考に残った17人のダンサー一人一人に、自分の人生について、家族のことについて質問される。
堂々と話す人、ためらいがちに話す人、背景も思想も生き方もみんな違うダンサーたち、
その様々な人間模様に、少年だった僕の心は、ぐわんぐわんに揺さぶられた。
昨日、久しぶりにこの映画を(パソコンで)観たわけだけど、
40年前と同じ感情が湧き上がってきたことが嬉しくて、泣けて泣けて、、、、仕方がなかった、そんなお話ね。
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A Chorus Line (1985 Musical Drama Movie) 🎞️4K HD REMASTER🎞️