「べガ」と「アルタイル」をその名に持つベガルタ仙台レディースは、今年も登場した七夕飾りの短冊に記されたサポーターの願いを叶えるべく奮闘。
見事に勝ち点3と勝利のAURAを届けてくれたのであった。
昨季同様、今年もスタンドには勝利を祈る七夕飾りが登場。中にはベガルタ仙台レディースをこよなく愛する我らがKHB渋佐アナ直筆の短冊も(笑)。
どうしても「(もう)ケガ人が出ませんように」という短冊が目立ち、「鮫ちゃんが帰ってきますように」もチラホラ(泣)。
前節日テレベレーザ戦で、MF安本紗和子が全治6ヶ月の大怪我を負い無念の長期離脱。
開幕から2列目を主戦場とし全試合出場していた紗和子の離脱はあまりにも痛い、が嘆いてばかりもいられない。
昨年4月のホーム新潟戦。同じケガで離脱したFW小山のためにみんなの力でゴールを奪い、インナーの「19Tシャツ」をスタンドから見守る小山にアピールしたあの名場面。
6戦勝ちなしが続くチームには、あの時のような勝利への執念と一体感を、ここ川越でも持ってもらいたいところ。
背番号11がメンバー表から消えたスタメンは、大方の予想通り右サイドに田原が入り、2トップは小野瞳&小山季絵の“早稲田同級生コンビ”が実現。
埼玉らしい暑さが予想された川越運動公園陸上競技場も、日が傾きつつある中時折風も吹く天気。
4月のホーム・石巻では快勝した、下位とはいえ順位としてはすぐ下の8位のAS埼玉からはきっちりと勝ち点3を取らなければならない一戦は、15時にキックオフ。
試合序盤は両チームともパスをつなぎ前線に運ぼうとするがなかなかシュートまでは持ち込めず、一進一退の攻防が続く。
そんな中、先に試合を動かしたのは仙台。
前半18分、GK齊藤が蹴ったロングボールを中盤で川村が頭で触り?前線に流れたボールに反応したのが今日スタメンFWの小山。
相手DF3人の中から一歩速く抜け出し、GKもかわして冷静にゴールに流し込み先制点を挙げる。
しかし、先取点は取っても「その後」が目下の大きな課題であるのが今の仙台L。
攻勢をかけて早い時間に追加点を奪うか、まずは前半を無失点で終えるか……といってるそばから6分後に失点。
前半24分、DFからのロングパスが左サイドを抜け出した薊に通ってしまい、GK齊藤の位置どりも不十分に見えたところをうまくかわされボールは無人のゴールに。
ゲームは1-1の振り出しに戻る。
…と思われたが、ここで早大2トップが躍動。田原のパスを受けた小山が絶妙なスルーパスを前線に送ると、GKと1対1となった小野が慌てずに狙いすましたシュートを打ちこれまで大きな課題であった「2点目」が入る。
失点のわずか7分後に勝ち越し点をもぎ取り、再度リードした状態でなんとか前半終了。
きえ&ひとの連続ゴールが確実にチームを元気づけたはずだが、課題の後半+AT、45分+αは短くはない。まずは守備面の集中を切らさないこと。
そして後半。
上辻のFKに小山がダイビングヘッドを試みるもボールはGK正面に飛び、嘉数が左サイドを突破しほぼフリーでシュートを放つが惜しくもポスト脇。
後半序盤こそ攻勢であった仙台をアクシデントが襲う。
後半20分、相手と交錯した小野が左脚を押さえたまま動かず担架でピッチ外へ。FW井上がスクランブル発進。
「紗和子に続きひとちゃんまで…」との不安がスタンドに漂うがゲームは進む。
ここからは埼玉の猛攻に防戦一方。
後半途中に投入されたFW鈴木は積極的にゴールを狙い、かろうじてバーが跳ね返してくれたシュートも。
またゴール前でパスをつながれ、あわやこの時間で同点か⁉と思われたシュートは運よくゴール前を横切るなど、DF坂井やGK齊藤を中心になんとかゴールを防ぐ苦しい時間を経てようやくタイムアップ。
まさに総力戦の末、約2ヶ月、7戦ぶりの勝利をつかみとることができたのであった。
4節の対戦では、スコアこそ1-0であったが内容では圧倒していたように見えた埼玉との再戦は実に苦しい試合に。残念ながら、リーグ7位と8位という現在地に相応する結果かもしれない。
さらには、ここ一番で貴重なゴールを生み出してきた小野瞳のケガの具合が実に心配である。ここで小野まで離脱したら…とは考えたくないものの、次節の出場はさすがに厳しいか。
ついになでしこリーグでゴールを決めた小山、そろそろ結果が欲しい井上、さらに今日はベンチ枠が余りながらも帯同もしていない?はるならの奮起が何より期待される。
何はともあれ、本来なら「♪ハッピーバースディ dear紗和子~」とサポーターに歌われるはずだった11番に待望の勝利を届けるという願いを叶えてくれた織姫には感謝感謝の7月6日でした。
なでしこリーグ第12節
ASエルフェン埼玉戦
仙台 2-1 埼玉
得点者 ’18小山 ’31小野
シュート数 仙台 8-10 埼玉
観客数 1,253人






