真夏の夜のLiveアルバム特集、第4夜はオーティス・レディングが飛行機事故で亡くなる5ヶ月前の1967年の
7月に残した傑作Live盤「Live in Europe」。
Blues Power

オーティス・レディングを知ったのもこのアルバムを初めて借りて聴いたのも彼が亡くなった1年半後、僕が中学に入ってからだったけどとにかくそのヴォーカルの力強さに思いっきり圧倒された。


当時はバックがMG'sだなんて事は知る由も無かったがタイトな演奏は言うまでも無く超強力。


Tom Dowd(Recording Supervision)


Otis Redding(vo)
Steve Cropper(g)
Booker T Jones(key)
Donald "Duck" Dunn(b)
Al Jackson, Jr.(dr)
Andrew Love(sax)
Joe Arnold(sax)
Wayne Jackson(trumpet)


Rispect、Can't Turn You Looseなどのジャンプ・ナンバーでのパワフルなシャウト、例のガッタガッタガッタガッタで煽られるといやが上でもテンションが上がってしまう。


一方で優しさと男の強さみたいなものが入り混じったバラード・ナンバーの歌声の切なさと言ったら・・・。


観客のリアクションもめちゃくちゃ熱くって、バラード曲での悲鳴のような女性の声を聴いていているともしこの場に居合わせたらどんな事になっているんだろうか想像もつかない。


まずはオープニング・ナンバーのRispect


ダック・ダンの強靭なベースのビート、切れ味鋭いブラス・セクションのイントロに続いてオーティスの圧倒的な声量のヴォーカルがいきなり炸裂、こうなるとオーティスのパワーとMG'sのリズムのうねりにただただ身を委ねるしかない。


続いてM-3のラヴ・バラードの名曲中の名曲I've Been Loving You Too Long (To Stop Now)


胸の奥の熱い想いを情感豊かに歌い上げる彼のエモーショナルな歌声には思わず言葉を失ってしまう。


最後に当時このアルバムを聴いて最も強烈なインパクトを受けた(それは今でも変わらない)ナンバーのTry a Little Tenderness


静かに始まる前半部分から後半に向けての展開の強力さについては今更説明不要ですね。


Otis Redding - Try A Little Tenderness


Live in Europe

1. Respect
2. Can't Turn You Loose
3. I've Been Loving You Too Long (To Stop Now)
4. My Girl
5. Shake
6. (I Can't Get No) Satisfaction
7. Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)
8. These Arms of Mine
9. Day Tripper
10. Try a Little Tenderness

Respect、I've Been Loving You Too Long (To Stop Now) の試聴はこちらヘッドフォン